お稲荷さんは狐ではない!?

お稲荷様といえば「狐」を思い浮かべる方も多いと思います。しかし、狐は稲荷神そのものではなく、神の使いであるということをご存知でしょうか?全国には、約3万もの稲荷神社があり、お稲荷様は、その名の通り稲に関する神様です。そもそも稲とは「命の根」を意味します。その稲が生る=いなり、ということから、お稲荷様と名づけられました。日本で初めてお稲荷様が登場するのは西暦711年。新羅から渡来してきた豪族、秦氏が稲荷大神を稲荷山に祀ったことが、総本社である京都の伏見稲荷大社の創建とされています。お稲荷様の使いが狐となった理由には諸説ありますが、狐には昔から人の寿命や作物の収穫量などの未来が分かる神秘的な動物として扱われてきました。春になると山から人里に降り、秋になるとまた山に戻ることがお稲荷様と類似することから、使いに選ばれたとされています。

参考書籍:雑学大全 東京雑学研究会