ヨーロッパに降る雪は赤い!?

なんと、ヨーロッパでは赤い雪が降ります。「どんなカラクリがあるんだ」と思われる方もあると思いますが、フランス・イタリア・ドイツ・スウェーデンなどでは、春先にほんのり赤い雪が降るんです。顕微鏡で調べてみると、雪の核になっているのは直径50ミクロンの赤みを帯びた砂粒。この砂粒は、アフリカのサハラ砂漠から春先に吹く南風により、地中海を越えてヨーロッパまで飛んきたもので、それが雪に混じって赤い雪になるのだそうです。また、雨に混じると赤い雨にもなります。さらに、広い世界を見渡せば、赤いだけではありません。マツの花粉が混じった黄色い雨もあれば、ポプラやニレの木の花粉が混じった青い雨も。雨が花粉の色に染まるという、なんともおもしろい現象が起きているのです。

参考書籍:雑学大全 東京雑学研究会