古くから桜の枝は、切ったり折ったりしてはいけないとされています。しかし、どうして折ってはいけないのでしょうか? 「桜切るバカ、梅切らぬバカ」ということわざがあります。『桜の枝はそのままの状態で切らないほうが、半球の形をしたきれいな姿になる一方、梅は枝を切ってやらないと立派な花を咲かせないし、実をたくさん収穫することもできなくなる。』そんな意味が、このことわざには込められています。実際に桜の枝を切ると、切り口が腐ってしまい木全体に病気を引き起こす原因となりやすいそうです。梅は枝を切っても、切り口を自分で保護する力が強いといわれています。太くて丈夫そうな桜の木でも、実はとてもデリケート。長く美しい花を見せてもらうために、大切にしたいものですね。
参考書籍:雑学大全 東京雑学研究会