速読にはいくつかのやり方、考え方があるのですが、今回は誰でもできるシンプルな方法をご紹介します。それは、自分が知りたい情報・必要な情報は何かをしっかり決め、全体を眺めるようにしてページをパッとめくるという方法です。「そんな方法で読める?」と思った方もいらっしゃると思いますが、これはある心理効果を用いています。「カクテルパーティ効果」というもので、多くの音の中から自分が必要としている情報や、重要な情報を無意識に選択することができる脳の働きのことを言います。私たちの脳は、たくさんの情報の中から一つひとつ丁寧に見たり聞いたりしなくても、必要な情報を見つけることが可能なのです。本にはたくさんの文字情報が並んでいますが、そこに書かれていることは全て必要とは限りません。既に知っていることもあれば、今必要のないこと、興味のないことも書かれていますが、自分の知りたいこと、必要な情報をしっかりと決めてページを眺めていくと、必要な情報を脳が見つけ出してくれるのです。ただしこの方法で大切なのは、自分が興味があり、目に留まった箇所を丁寧に読むことが必要です。この方法が適さない類の本もありますが(小説など)、ちょっとしたビジネス書などで試してみるのがオススメです。
参考書籍:仕事が思い通りにできる心理術