注意・指摘する前にラポールを形成する

職場に困った部下がいて、悩んだりすることはありませんか?誰かが会社を辞めてしまったり、体調を崩してしまう、仕事が遅れるといった実害が出ている場合は、何かしらの対処が必要ですよね。問題となっている人を呼び出して注意をするのは当然の方法ですが、注意をする時の言い方によっては相手が反発心を抱いてしまったり、態度が悪化することがあるので注意が必要です。では、そうならないためにはどうすれば良いのか?それは「ラポール(信頼関係)」を形成することです。例えば道を歩いていて急に知らない人に「歩き方を直した方が良い」と言われたら不信感を抱きませんか?逆に信頼しているお医者さんに「健康のために歩き方を直した方が良い」と言われると大半の人は直そうとするはずです。このように人間は自分が信頼している人や、好意を持っている人からの指摘は素直に受け止めるものです。「ラポール」という言葉は「橋をかける」という意味で使われることがあり、困った社員・部下に何か指摘をする時に、いきなり日頃関わりのない上司が注意しても上手くいかないのは、心と心に橋がかかっていない状態だからです。日頃からコミュニケーションをはかり、ラポール(信頼関係)を形成しておきましょう。

参考書籍:仕事が思い通りにできる心理術