「買ってください」「契約してください」は逆効果!?

人の心には、何かを禁止されると余計に気になり、やってみたくなる傾向があります。心理学ではこれを「カリギュラ効果」と呼んでいます。人は心理原則として、選択の自由を他者から奪われるとストレスを感じ、自由を求めるようになります。ビジネスに置き換えるとわかりやすく、たとえば商談の場で「買ってください」「契約してください」と迫られると、自然と反発したい気持ちになって買う気が失せてしまいますよね。かといって「買わないでください」とプレゼンしても、おそらく成果は上げられないでしょう。「買わないで」ではなく、「数が限られているので本当に好きな人にしかお売りしません」と言われると、どんな商品なのか余計に気になりませんか?お客様を追いかけてばかりではなく、ときには引いてみることも大切なんですね。

参考書籍:仕事が思い通りにできる心理術