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2018年7月13日

パナソニック 汐留ミュージアム
― 開館15周年特別展 ジョルジュ・ルオー 聖なる芸術とモデルニテ ―
2018年9月29日(土)〜12月9日(日)

パナソニック株式会社の企業美術館、パナソニック 汐留ミュージアムは「開館15周年特別展ジョルジュ・ルオー 聖なる芸術とモデルニテ」2018年9月29日(土)〜12月9日(日)まで開催します。

開催趣旨

  ―パリから、ヴァチカンから、ルオーの傑作が集結。開館15周年を記念する特別展―
 20世紀フランスを代表する画家ジョルジュ・ルオー。本展は、ルオーの画業の軸である聖なる芸術に焦点をあて、画家が目指した美しい愛のかたちを紹介します。パナソニック汐留ミュージアム開館15周年、ルオーの没後60年を記念する特別展となっております。
 敬虔なキリスト教徒だったルオーは、生涯にわたって「受難」や「キリスト像」などの宗教主題を数多く描きました。そうした主題を通して、人間の苦悩、あるいは慈愛や赦しを表現したルオーの聖なる芸術は、文化の違いや国境を超えて今なお多くの人々を惹きつけてやみません。画題が伝統的である一方、色彩や形体、そしてその調和といった造形表現は極めて革新的でした。またテーマの根底には、同時代の社会や人間に対するルオーの深い共感と理解があり、私的ヴィジョンに留まらないアクチュアルな問題を訴える力がありました。本展は、こうしたルオーにおける聖なる芸術の意味とその現代性(モデルニテ)をあらためて問うものです。
 みどころは、ヴァチカン美術館が初めて日本に出品する《秋 または ナザレット》などの作品群です。
また、パリからもルオーの晩年の傑作が多数来日します。友人より「世界に愛の最も美しいかたちを与えるのが君の務めだ」と説かれたルオーが、革新的な造形表現で描く愛に満ちた美しい世界を、国内外の《聖顔》や「聖書の風景」の名品も合わせ、油彩、水彩、版画、資料の約90点を通して存分に堪能頂きます。
ルオー芸術の集大成となる本展をどうぞお楽しみに。

企画展概要

名称: 「開館15周年特別展 ジョルジュ・ルオー 聖なる芸術とモデルニテ」
会場: パナソニック 汐留ミュージアム           
東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4F      
JR 「新橋」駅より徒歩約8分、東京メトロ銀座線・都営浅草線・ゆりかもめ「新橋」駅より6分、
都営大江戸線「汐留」駅より徒歩約5分
会期: 2018年9月29日(土)〜12月9日(日)
主催: パナソニック 汐留ミュージアム、NHK、NHKプロモーション、東京新聞
後援: 在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、港区教育委員会
協賛: 光村印刷
協力: 日本航空
特別協力: ジョルジュ・ルオー財団
休館日: 水曜日(但し11月21・28、12月5日は開館)
開館時間: 午前10時より午後6時まで(ご入館は午後5時30分まで)
入館料: 一般:1,000円 65歳以上:900円 大学生:700円 中・高校生:500円 小学生以下:無料
20名以上の団体:各100円割引
障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料で入館可能。
担当学芸員: 萩原 敦子

 

■展覧会のみどころ

ヴァチカン美術館が初めて日本に出品するルオーの作品4点を公開
ルオーとカトリック教会の総本山であるヴァチカンには繋がりがあり、生前ルオーは教皇に作品を寄贈し、画家の没後は家族らが作品をヴァチカンに献納しています。本展では、ルオーの聖なる芸術を考える上で重要でありながら、これまで着目されてこなかったヴァチカンゆかりの油彩3点《聖顔》、《パックス(平和)》、《秋 または ナザレット》そして七宝作品の《聖心》をご覧いただきます。
*ヴァチカン美術館に所蔵される以前に来日している作品も含まれます。


パリに所蔵されている《ヴェロニカ》や《聖顔》、《キリストとの親しき集い》など、ルオーの代表作、特に晩年の傑作の数々が集結。

ポンピドゥー・センター パリ国立近代美術館から、《聖顔》、《ヴェロニカ》、《受難(エッケ・ホモ)》、《エジプトへの逃避》、《キリスト教的夜景》の5点が出品。また、パリのルオー財団や個人からは、《サラ》、《我らがジャンヌ》、《キリストとの親しき集い》など代表作を含む約40点が来日します。


ルオー芸術の真髄である聖なる芸術をテーマとし、画家が目指した最も美しい愛のかたちを存分に紹介。

テーマを聖なる芸術に定め、敬虔なキリスト教徒であり、制作した全ての作品に信仰を込めたルオーの絵画の真髄を取り上げる王道のルオー展です。友人より「世界に愛の最も美しいかたちを与えるのが君の務めだ」と説かれたルオーが、革新的な造形表現で描く愛に満ちた美しい世界を、油彩、水彩、版画、資料等約90点を通して存分にお楽しみ頂きます。

 

第T章 ミセレーレ:蘇ったイコン

『ミセレーレ』*は父の死と第1次世界大戦の悲惨に直面したルオーが主題を深化させた版画集で、41歳(1912年)の時に構想をスタートさせ、56歳(1927年)の時に完成しました。『ミセレーレ』には、「聖顔」「磔刑」「母子像」「古き場末」「受難のキリスト」など、ルオーの聖なる芸術のテーマが集約されています。
慈悲と戦争をテーマにした『ミセレーレ』は、いわば20世紀に蘇ったイコン(礼拝用画像)と言えます。
本章では、版画作品を軸に、下絵、未採用作品、類作も紹介し、ルオーの聖なる芸術を考察するうえでの『ミセレーレ』の重要性を問いなおします。
* 「憐みたまえ」の意。

 

第U章 聖顔と聖なる人物:物言わぬサバルタン

周縁に装飾枠のある矩形の空間に、キリストの顔貌のみを正面観で描くルオーの「聖顔」は、1904年に登場し、『ミセレーレ』で図像として確立した後、最晩年に至るまで描かれました。「聖顔」は礼拝画像を想起させる荘厳さと不動性をたたえ、数あるルオーの主題の中でも特異な存在といえます。ここでは、ルオーが強い関心を抱いていた「トリノの聖骸布」*や「ヴェロニカの聖顔布伝説」**にも注目し、「聖顔」の創作の背景と作品に込めたメッセージに迫ります。また、鞭打たれたキリストや火刑に処されたジャンヌ・ダルクなど、「サバルタン(被抑圧者)」としての聖なる人物をいかにルオーが表象したかを紹介します。

* トリノの聖ヨハネ大聖堂に保管されているキリストの遺体を包んでいたとされる布。19世紀末に写真撮影がされ、その真贋問題と画像の神秘性が話題となった。
** キリストが十字架を背負ってゴルゴタの丘へと向かう道で、ヴェロニカという女性が布でキリストの汗を拭ったところ、その布にキリストの顔の跡が残ったとされる伝説。

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《ヴェロニカ》 1945年頃 油彩
ポンピドゥー・センター パリ国立近代美術館蔵
Photo © Centre Pompidou, MNAM-CCI, Dist.
RMN-Grand Palais / image Centre Pompidou, MNAM-CCI /distributed by AMF


第V章 パッション:受肉するマチエール

キリストの受けた苦難と人類のための罪の贖いを直截に伝える「パッション(受難)」の主題は、ルオーの宗教画題の作品の中でも繰り返し取り上げられました。この章では、1927年頃より構想された版画集『受難』を起点に、版画と関連して創作された図像や、《受難(エッケ・ホモ)》など後年の大作を取り上げ、「パッション」のテーマにおけるルオーの宗教的ヴィジョンを紹介します。また、1930年代以降に、ルオーの油彩画の技法は従来の「削り取る」手法から「積み重ねる」手法に移行しますが、こうして、成熟して「受肉」し、「物質」に変貌したかのようなルオーのマチエール(画肌)の変化も考えます。

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《聖心》 1951年 七宝 
ヴァチカン美術館蔵
Photo ©Governatorato S.C.V. - Direzione dei Musei

第W章 聖書の風景:未完のユートピア

1930年以降、風景を描いた作品はルオーの制作の中核をなします。風景の中にキリストの姿が暗示され、神秘の光に変容した色彩で溢れるルオーの「聖書の風景」は、この世にはないある種のユートピアの表象とも考えられます。この章では、ルオーの聖書の風景を、聖書の物語に由来する様式とルオー独自のキリスト教的ヴィジョンが絵画化された様式との二つに分けて紹介します。いずれも、親密な雰囲気が画面を満たし、創造主や自然に対する愛を讃美するかのようなルオーの晩年の境地が絵の具の豊かなマチエール(画肌)に溶解しています。

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《秋 または ナザレット》 1948年 油彩
ヴァチカン美術館蔵
Photo ©Governatorato S.C.V. - Direzione dei Musei

 

■関連イベント

記念講演会「我が祖父ルオー、そして『ミセレーレ』」

・講師:ジャン=イヴ・ルオー氏(ジョルジュ・ルオー財団 理事長)
・日時:9月29日(土)午後2時〜午後3時30分 (逐次通訳付き)
・会場:パナソニック 東京汐留ビル5階ホール
・定員:200名 (要予約)

 

対談「ルオー芸術における“動的平衡”をめぐって」

芸術に深い造詣をお持ちの生物学者の福岡氏と本展監修者の後藤氏による対談形式の講演会です。
・講師:福岡伸一氏(生物学者・青山学院大学教授)、後藤新治氏(西南学院大学教授・本展監修者)
・日時:10月27日(土)午後2時〜午後3時30分
・場所:パナソニック 東京汐留ビル5階ホール
・定員:250名(要予約)


<「記念講演会」と「対談」の予約方法>

ハローダイヤル03-5777-8600へお電話にてお申込みください。
7月30日(月)より受付開始(受付時間:午前8時〜午後10時)
必要事項:@イベント名A参加人数(一度にお申し込みいただける人数は2名まで)
     B氏名(全参加希望者) C住所D電話番号
●聴講は無料ですが本展の観覧券(半券)と予約が必要です。
●ご予約の際は簡単なアンケートにご協力いただきます。
●当日は予約時にお知らせする整理番号を活用してご入場いただきます。
●お申し込み時にいただいた個人情報は、本イベントの受講管理の目的でのみ使用し、
  参加希望者はこの目的での使用に同意したものとします。
●定員に達しなかった場合、当日受付をする場合があります。
●未就学児はご遠慮ください。
●予約受付は先着順、定員になり次第締め切ります。

 

【学芸員によるギャラリートーク】

・日時:10月12日(金)、10月20日(土)、11月10日(土)いずれも午後2時〜
予約不要、参加無料(本展観覧券が必要です)。
混雑状況によってはスライドトークに変更となります。
*詳細は当館HPを通じてお知らせします。

 

展覧会特製「クリスマスカード」プレゼント

特製クリスマスカードを、開館15周年にちなんで会期中の5のつく平日に、先着200名様にプレゼントします。
・配布日:10月5日(金)・15日(月)・25日(木)、11月5日(月)・15日(木)、12月5日(水)


フライデー・ナイト@汐留ミュージアム

10月26日と11月16日の金曜日は夜8時まで開館!(ご入館は午後7時30分まで)
午後6時以降ご入館のお客様に当日限定のプレゼントをご用意してお待ちしています。
*詳細は当館HPと公式フェイスブックを通じてお知らせします。


ご参考

パナソニック 汐留ミュージアム概要

展示室: 面積:333u 天井高さ:3.7m
ルオーギャラリー: フランスの画家ジョルジュ・ルオーの作品を常設展示。
ルオーは独特の太い描線、厚く塗り込められた絵の具、ステンドグラスを 想わせる光り輝く色彩で、
道化師や裁判官、聖書風景などを描き続けました。
当館の所蔵作品よりテーマ展示を行います。 (ジョルジュ・ルオー所蔵作品数:約240点)
ミュージアムショップ パナソニック 汐留ミュージアムオリジナルグッズをはじめ、各展覧会に合わせた関連書籍、グッズなどを販売。
ショップのみのご利用も可能です。

 

お問い合わせ

報道関係者様:パナソニック 汐留ミュージアム 倉澤   電話:03-6218-0078
お客様:ハローダイヤル 03-5777-8600
関連サイト: http://panasonic.co.jp/es/museum/

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