モローとルオー −聖なるものの継承と変容−

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展覧会のみどころ

1. モローとルオーの“美しき師弟愛”の物語が世界に先駆けて汐留へ。

永きに渡って話題にのぼりながら実現することのなかった、フランス19世紀と20世紀を代表する二人の巨匠の展覧会が世界に先駆けて汐留で開催。2015年にはパリのギュスターヴ・モロー美術館へと巡回します。

2. 国立ギュスターヴ・モロー美術館館長渾身の作品セレクション

監修はパリのギュスターヴ・モロー美術館館長マリー=セシル・フォレスト氏。二人の交流を物語る油彩、水彩、デッサン、書簡など合わせて約70件で構成。フォレスト館長曰く、「1点たりとも変更のきかない渾身の作品セレクション」。

3. フランスから出品の半数以上が日本初公開

フランスから出品される56点の半数以上が日本初公開。モロー晩年の抽象画的作品やルオーの美術学校時代の大作など、国内では目にすることの出来ない作品が揃う貴重な機会です。ルオーの風景画の傑作、《夜の風景または作業場での乱闘》(オルセー美術館蔵)と《キリスト教的夜景》(ポンピドゥーセンター国立近代美術館蔵)も日本初上陸。

史上初! ルオーの生涯最初の大作と師モローによるその模写同時展示

モローの指導を受けてから1年、ルオーはローマ賞に挑戦し、最終選考で、鎖につながれた盲目のサムソンと彼を罵倒する守衛や群衆、というテーマで生涯最初の大作を描きます。 ルオーはトラヤヌス帝の石膏レプリカと人体標本模型を受験者用個室に持ち込んでこの大作に挑みました。結果的にルオーは受賞を逃しますが、モローは愛弟子に自分なら同テーマをどのように扱ったかを示しました。師匠が弟子の作品を模写することは極めて稀なことで、方眼線が引かれたデッサンはルオーの作品の全体像を再現しています。本作のための二人による習作の数々も初公開されます。

左:ギュスターヴ・モロー 《石臼をまわすサムソン》 (ジョルジュ・ルオー作品に基づく)1893年 鉛筆、黒インク、茶インク、ペン/紙 24.5×22.5cm 個人蔵、パリ
右:ジョルジュ・ルオー 《石臼をまわすサムソン》1893年 油彩/カンヴァス 146.68×113.98cm ロサンゼルス・カウンティ美術館 Digital Image ©2013 Museum Associates/LACMA. Licensed by Art Resource, NY

展示構成と主な出品作品

ギュスターヴ・モローのアトリエ

国立美術学校時代の作品を紹介します。在学中「レンブラントの再来」といわれていたルオーの卓越した技法が伺える絵画と習作、及びその師であるモローの作品を展示します。中でもルオーの油彩画をモローがデッサンした習作は、師弟関係を超え、芸術家同士として向き合った両名の心のつながりが感じられます。

裸体表現

モデルのデッサンは美術学校で最も重要な課題として学生たちは常に取り組んでいました。歴史画を描くための必須テーマである裸体はルオーにおいてはより近代的なテーマへと変化していきます。師モローとその教えを受けたルオーの裸体表現を比較します。

聖なる表現

モローとルオーは宗教的主題でも多くの作品を残しました。モローは聖書から題材を得た神秘的な作品を残し、ルオーはキリストを象徴として表した深い宗教性を帯びた作品を残しました。二人の作品が共通にもつ精神性を探ります。

マティエールと色彩

国立美術学校の教えでモローが最も強調したのは「色彩の解放」と「美しい材質感」でした。その教えを忠実に 追求したルオーは複雑な混合技法を用い、これまでにない光り輝く絵画を描きました。モローは晩年マティエールの追求から形態が溶解し、抽象画の領域に到達していきます。

特別セクション 幻想と夢

日本展の特別コーナーとして、ここでは、ルオーも初代館長を務め、居住したモロー美術館を紹介。モローの代表的テーマに関する油彩や水彩に加え、モローの周辺を偲ばせる資料等を展示します。あわせて、パナソニック汐留ミュージアムが所蔵するルオーの優品を展示します。

ギュスターヴ・モロー主な出品作品

M-1 ギュスターヴ・モロー 《パルクと死の天使》
1890年頃 油彩/カンヴァス 110×67cm ギュスターヴ・モロー美術館
©RMN-GP/René-Gabriel Ojéda/distributed by AMF
M-2 ギュスターヴ・モロー 《一角獣》
油彩/カンヴァス 78×40cm ギュスターヴ・モロー美術館
©RMN-GP/ Christian Jean/distributed by AMF
M-3 ギュスターヴ・モロー 《ヘラクレスとレルネのヒュドラ》
油彩/カンヴァス 155×132cm ギュスターヴ・モロー美術館
©RMN-GP/Philippe Fuzeau/distributed by AMFF
M-4 ギュスターヴ・モロー 《ユピテルとセメレ》
油彩/カンヴァス 149×110cm ギュスターヴ・モロー美術館
©RMN-GP/René-Gabriel Ojéda/distributed by AMF

ジョルジュ・ルオー主な出品作品

R-1 ジョルジュ・ルオー 《我らがジャンヌ》
1948-1949年 油彩/紙(木板で裏打ち) 66.7×48cm
R-2 ジョルジュ・ルオー 《夜の風景または作業場での乱闘》
日本初公開
1897年 パステル、グワッシュ/紙(木板で裏打ち) 64×68cm オルセー美術館
©RMN-GP (musée d'Orsay) /Hervé Lewandowski/distributed by AMF
R-3 ジョルジュ・ルオー 《聖顔》
1933年 油彩、グワッシュ/紙(カンヴァスで裏打ち) 91×65cm
ポンピドゥーセンター国立近代美術館 ©Centre Pompidou, MNAM-CCI, Dist. RMN-GP/Droits réservés/distributed by AMF
R-4 ジョルジュ・ルオー 《トゥリウスの家におけるコリオラヌス》
日本初公開
1894年 油彩/カンヴァス 46×38cm 国立高等美術学校、パリ
©Ecole des beaux-arts, Paris/J.M.Lapelerie

©ADAGP,Paris & JASPAR, Tokyo, 2013 B0303

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