法廷

Le Tribunal

1909年 油彩・厚紙

「友人の検事に連れられて訪ねた裁判所で、裁判官の被る黒い縁なし帽と法服の赤色に魅了された。」画面中央に三人の裁判官が机を前に座り、右上隅には警吏に付き添われた被告がいる。左端に書記が立ち、その斜め手前に傍聴人たちの顔が見える。彼らと向かい合い書類を掲げているのは、髭面で眼光鋭い弁護士である。法服の赤と法官帽の黒、そして襟元の白という色彩の対比が陰鬱な画面を活気づけている。1907年から第一次世界大戦頃にかけてルオーは20点ほどの法廷場面を描いているが、その中の代表作である。