聖顔

La Sainte Face

1939年 油彩(麻布で裏打ち)

ルオーは1930年代後半からキリストの顔を画面いっぱいに描いた「聖顔」を数多く残した。胴体も背景もなく正面を向けた顔の四周を額縁のような枠が取り囲んでいる。「聖顔」の主題は十字架を担ぎ、ゴルゴタの丘へ赴くキリストの顔を聖女ヴェロニカがぬぐった時にその顔が映ったとされる聖布からきている。光に包まれ、浮かび上がるキリストの顔は神秘の光を放ち、受難と復活を表している。