キリスト

Christ

1937−38年 油彩・紙(麻布で裏打ち)

「ミセレーレ」の第2作を油彩画にしたもの。色彩を否定し、東洋の水墨画家のように淡色絵画の持つ可能性を深く窮めたルオーが、暗黒のミセレーレの世界を色彩で表現した。色鮮やかで透明感のあるマティエール、そして一際印象的なキリストの頭上の赤い光。沈うつで悲愴的な版画とは全く異なる光と神秘に溢れた世界である。天才的色彩画家であったルオーの最高傑作の一つ。