「空気を洗う」を際立たせる  
ziaino

写真:ジアイーノ 正面

空気を洗い除菌・脱臭する[次亜塩素酸 空間除菌脱臭機 ジアイーノ」。空気清浄機は主にチリやホコリの集じんが目的だが、ジアイーノはそれとは全く異なる。次亜塩素酸の除菌・脱臭力で、高次元の“きれいな空気”を室内にもたらすもので、これまで主に医療や介護の現場で高い評価を得てきた。そこで家庭向けに展開するにあたり、デザインについても、空気清浄機のノウハウを活かしながらも、新たなカテゴリーの商品として取り組んだ。室内に置かれることを念頭に、装飾性をおさえた端正なフォルムで「空気を洗う」という性能を際立たせたものである。

写真:ハンドル部分
写真:吹き出し口ルーバー閉じた状態

質感が引き立つモノフォルム

徹底してスクウェアに。取っ手は使わない時フラットに納まり、吹出口のルーバーも停止している間はカバーとして機能、キュービックフォルムを崩さない。ホコリもたまりにくく高い清掃性で、清潔感への配慮を同時に満たす。

写真:吹き出し口ルーバー開いた状態

理由のある仕上げ

面積が最も広く一番目に付く前面パネルは、マット仕上げで光の反射を和らげて室内空間に調和し、手触りもやさしい上に指紋などの汚れを目立たせない。ホワイトに加え「ステンレスシルバー」もラインアップし、インテリアスタイルに合わせて選べる。運転中のみ青く光り浮かび上がる静電式タッチパネル部分には、透明アクリル材を使用。硬質な光沢感とフラットな天面は、機器に清潔感を与えると同時に、そこが操作部であることを静かに示す。

写真:斜め左

遠景でも近景でも美しい

緻密なつくりこみの積み重ねで、美しい納まりを追求。外観デザインと内部機器設計の作業をデザイナーと技術者が連携しながら同時に進め、必要要素の最適レイアウトを決めていった。結果、水平・垂直にラインが通ったソリッドなデザインを実現。また、機能に必要な容積を高さ方向で確保し、底面積を縮小、室内に置きやすいカタチとした。視覚的にもブラックのパーツを間に挟んで引き締めることにより、機器のボリューム感を抑えた。遠景でも近景でも美しく、暮らしになじみ、健やかな生活づくりに長く貢献する機器となることを願う。