「よりシンプルに洗練させる」
レッツノート CF-XZのデザインは、全体のプロポーションから細部のネジや印刷に至るまで、目に見えるひとつひとつを丁寧に整えて機能美を追求した。だがそれだけではなく、まずモバイルワークの現場で求められている働き方を見極め、プロジェクト初期から開発メンバーとともに協力し、基本骨格から作り上げた。
行為からの発想
まず最初に着目したのは、常に持ち運ぶモバイルワークならではの使い方。
ほとんどのモバイルワーカーは、持ち運ぶときには必ず端末の「長辺の側面」を持つのだ。長辺を持つことは短辺よりも安定して保持できて落としにくい。それをモバイルワーカーは無意識で分かっている。この持ち運びスタイルをさらに向上させ、落下リスクをさらに減らすため、丸みのある形状を長辺側に落とし込むことで、外出先の手汗や急ぎの操作でも滑りにくく、指にしっくり馴染む形状を実現した。
象徴的な新ボンネットデザイン
レッツノートのシンボルであるボンネットデザイン。いままでのシリーズデザインでは軽く出っ張った形状が特徴であった。CF-XZは逆に中央が薄く削り取られた形状に変更した。この商品は画面が分離しタブレットにもなるため、縦でも横でも、どのような持ち方でも指の収まりがよく、ノートPCとタブレットの両方の使い心地を試行錯誤した結果だ。商品特長の強度を確保しつつも、凸凹を極力減らしたスムーズな面に洗練させ、よりスマートなモバイルワークスタイルに配慮した。
仕事を止めない レッツノートの本質
初代レッツノートの誕生は1996年。当時から「仕事を止めない」というユーザー中心の価値を追求した製品であった。現在では「仕事を止めない」はそのまま、さらに洗練を重ね、「軽量」「頑丈」「長時間駆動」を基本コンセプトとしている。このコンセプトはお客さまの元へ何度も足を運び、長時間愚直に重ねた現場調査から生まれた。その価値がお客さまに受けいれられ、2017年には発売から20周年を迎えることができた。
仕事が変わればレッツノートも共に変わる。お客さまの仕事とともに進化を続ける、止まることのない成長力がレッツノートデザインの本質だ。