「未来の豊かな暮らし」を探究する GO ON × Panasonic Design

Panasonic Design

茶筒型スピーカーの部分クローズアップ

京都の伝統工芸後継者によるクリエイティブユニット「GO ON」とPanasonic Designとのコラボレーションによる、未来の家電、クラフトの在り方を探求した研究開発活動。それが、Kyoto KADEN Lab.だ。
一方は、代々受け継がれた技巧で、人々のくらしを彩る生活用品を創る。また一方は、家電製品の開発により、便利で快適なくらしを人々へ提供する。手作りと量産、一個人と企業デザイナーという対照的な両者だが、生活の中にあるモノを通じて、人々の「くらし」を向上させたいというフィロソフィーは合致している。
日々のくらしはもちろん、生き方にまで。ますます多様性が加速していくこれからの社会において、「未来のくらし」とは何か。Kyoto KADEN Lab.では、単なる研究活動に終わらず、従来のクラフト、家電という枠組みを超えて、お互いのデザイナーが新たな価値創出に取り組んでいる。

多くの照明器具とインテリア雑貨のクローズアップ画像、木製や金属製の質感が映る

日本の伝統工芸が持つ美意識やモノづくりの原点を探り、その素材や技巧をテクノロジーと融合させ、「食と音楽」をテーマに、人々の記憶や五感に響く10組のプロトタイプを作成した。

木製のカウンターに置かれたガラス瓶と陶器の器、背後に窓と緑の植物が見える

心あるもの

2016年10月、京町家でエキジビション「TEXTURE」が開催された。
GO ON × Panasonic Designは、日本の「心」に最新のテクノロジーを忍ばせた10組のプロトタイプを、未来の豊かな暮らしを支えるものとして提示。訪れた人々へ、豊かさとは何かを改めて問いかけた。

暗い室内に並ぶ照明器具と装飾品、アーチ型天井と煉瓦壁のある空間
木製のテーブル上に配置された編み込みの照明器具と白熱灯、暗い背景
金属糸が織り込まれた天板の上に伸びる腕と手、薄明かりと影模様が映る
木製の棚に並べられた丸い白い樽状の容器とそれに入る小さなガラス瓶、照明の反射が見える
展示台に乗せられた円柱型の木製オブジェ、背景に説明文と見出し「Electronics Meets Crafts」

家電が再び人々の心を動かすために

便利や快適さだけではない、家電が再び人々の心を動かすために。
「この国の美意識や感性、文化の中にこそ、家電やクラフトの未来が潜んでいるのかもしれない」そのような想いを抱きながら、デザイナーと職人、エレクトロニクスと工芸はひとつとなり、未来につながっていくことを表現したいと考えた。
そして、「人々の記憶や五感を大切にする暮らしこそ、ひとつの豊かさである」というメッセージを込められたデザインが生まれた。
これからも、京都を舞台とするさまざまなクリエイティブ活動を通して、これからの豊かさと、日本ならではの家電の可能性は探求されていく。

GO ON × Panasonic Designの詳細はこちら

Other Stories