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About
切り込みを入れた紙を積層すると空間が生まれます。
その空間に機能部品を収めることで、プロダクトの新しい姿を生み出せるのではないかと考えました。
紙の種類や切り込みのパターンを自由に選ぶことで、色や手触り、形状も自在になる世界を描きました。
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Concept
10年後には、完成品を買うだけでなく、素材を選び、手を加えながら 使い続ける選択肢が、当たり前のように日常に溶け込んでいるかも しれません。

紙は、誰もが幼い頃から手にしてきた、自由に切ったり折ったりできる 身近な素材です。この紙に切り込みを加え積層し、空いた余白に部品を 収めることで、紙そのものが外装と骨格を兼ねる構造を提案します。

多種多様な紙の束がそのまま外観となり、触れるたびに質感や色合いが 生活に馴染んでいきます。さらに積層に使う紙を変えたり、 積み方や切り込みをアレンジしたりすることで プロダクトとの関係も少しずつ変化し、深まっていきます。

「使う」と「作る」のあいだにあった境界が、やがてほどけていく。
そんな日常の風景を思い描きました。
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Example
ケース 01
CDプレイヤー

CDプレイヤー

サイズ
A5 210x148mm
ケース 02
コンパクトカメラ

コンパクトカメラ

サイズ
A7 105x74mm
ケース 03
スタンドライト

スタンドライト

サイズ
A4 297x210mm
紙の世界には、A4やA5といった寸法の規格が存在します。
この「A判規格」は19世紀末のドイツで生まれ、日本でも広く定着しました。
それは単なる寸法の基準ではなく、紙と暮らしを結びつける共通の枠組みです。
本プロジェクトでは、「紙とくらし」を象徴する要素として、この普遍的な規格に焦点を当てました。
10年後という時間軸でも変わらない仕組みとして、すべてのプロダクトをA判規格に則って構想しました。
規格に沿うことで、既存のケースとの互換性が生まれ、プロダクトはポータブルな形へと展開します。
変わるものと変わらないもの——そのあわいにある関係を見つめ直しました。
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After Talk
現代の電化製品の多くは、金型によるプラスチック成形でつくられています。
頑丈で高品質な形を作るための手法であることから、1つの金型からは1つの形しか生まれません。
一方で今回の構想は、切り込みや積層のパターンを変えるだけで、自在に形を変えることができます。
その柔らかさと自由度に、ものづくりの新たな可能性を見出しました。
紙の構造は、使う人の手によって姿を変え、感覚に寄り添っていきます。
それは大量生産を否定するのではなく、手と想像力が関わるもうひとつのつくり方を示すものです。
切り込みと重なりの中から生まれる形に、10年後のくらしの自由な風景を重ねました。
Exhibition

TAKEO PACKAGE EXHIBITION 2025

10年後の紙とくらし

会期:2025.11.4(火)–12.25(木)(※土日祝休)
時間:11:00–18:00
※特別開場日:12.13(土) 13:00–17:00

会場:竹尾 見本帖本店
 東京都千代田区神田錦町 3-18-3
 入場無料/予約不要

VISION UX
パナソニックデザインは常に10年後のくらしを考えています。
「自分、大切な人、地球を思いやる行動が広がっていく世界」を目指して、10年後のありたい姿を描き、新たな事業機会を探索します。
VISION UX
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