機器同士が繋がるIoT化の先に見る、人と地球をつなげる脱炭素社会に向けたサービス構想
未来の習慣にはどんなことが必要でしょうか。環境問題が深刻化している今、環境への意識を高めることは習慣化すべきことの一つかもしれません。
毎月の支出や摂取カロリーを意識しながら暮らすように、自分のカーボンフットプリントを把握し、節約や運動をしてバランスを取るようなアクションが選択できる未来を考えました。削減目標より排出しすぎたら、CO2
を吸収する取り組みを支えることのできる仕組みを用い、生活の中にある家電のスイッチなどを通して、植林・サンゴの移植など、自分が関心のある分野を応援することができる、脱炭素社会に向けた意識とアクションを習慣化するためのサービス構想です。この構想が広がり、様々な機器やサービス、個人のアクションがつながって行くことで、環境負荷の高い行動が減り、環境に良い積極的なアクションがどんどん増えていく、そんな世界になることを目指しています。
未来の常識に対応できる新習慣をここから始めてみませんか?
EVENT INFO
2022.03.10 - 03.16 Remixed Reality in 湘南博
2022.05.21 - 05.26 Carbon Neutral Alternatives
2022.06.04 - 06.05
Carbon Payは、自分のカーボンフットプリント※に合わせて、その量に相当する金額で、CO2を吸収する取り組みを支援できる仕組みです。支援先には、森の保護・植樹・サンゴの植え付け・再生可能エネルギー発電所の建設・その他グリーンテクノロジーなど、自身が応援したい団体を気軽に選択することができる仕組みを構想中です。
※カーボンフットプリントとは、商品・サービスのライフサイクルの各過程で排出された「温室効果ガスの量」をCO2量に換算して表示することです。
あなた自身の、年間のカーボンフットプリントを見ることができ、同時に2030年や2040年の目標値も表示されるようなアプリです。ちなみに、ここに表示された7,270kgCO2eという数字は、東京都の個人一年分の平均的なフットプリント量です。2030年までの理想の数字「2500kgCO2e」から、ほど遠い数字であることがわかります。
さらに、住居・移動など各カテゴリーごとの排出量を知ることも可能な設計としています。電気を使いすぎないように気をつけようと思っていた人が、実は衣類や移動の影響が大きかったことに気づくなど、見える化することで、はじめて自身にとっての対応策がわかるようになります。
では、このように排出が多すぎた場合に、どうすればいいのでしょうか?
もちろん「減らす」というアクションが最優先なのは当然です。
しかし、減らせなかった場合に、何かできるアクションはないのでしょうか。
Carbon Pay構想では、その排出量を換算して、CO2を削減するプロジェクトを支援し、個人としてのカーボンニュートラルを実現できる仕組みを提案します。
※音量にご注意ください
アプリ画面は、カーボンペイする(支援をする)ことで、赤色から緑色に変化。
しかし、排出したCO2そのものが減るわけではないことを強調し、利用者にその事実を届けます。
カーボンペイというアクションを習慣化するために、カーボンフットプリント家電のプロトタイプをデザインしました。
リモコン、コーヒーマシン、オーディオといった日常的に目にする家電に、あなたが出してきたカーボンフットプリントが表示され、カーボンペイボタンからカーボンペイすることもできます。
近い将来、生活の中で温度や湿度を気にするように、「kgCO2e」という単位が、当たり前になることでしょう。
個別の家電だけでなく、家全体のカーボンフットプリントを表示し、NFCタッチでカーボンペイできるデバイス「Carbon Pay Touch」のプロトタイプもデザインしました。
このような一連の体験を日常的に経て、習慣化した未来はどのような生活が待っているでしょうか。
担当メンバーへのインタビュー記事はこちら