インタビュアーG: まず、このイベントの全体的な目的やテーマについて教えていただけますか？

FLF川島: このイベントは、FUTURE LIFE FACTORYが取り組む「D+IO」プロジェクトの一環として行われました。
D+IOは、「誰かのためのものづくり」をテーマとしたプロジェクトで、身の回りにある素材や市販の電子部品を組み合わせて作ることができる簡単なデバイスの作り方を公開し、作ったデバイスをみんなで育てていくというプロジェクトです。
今回のイベントでは「CO2換気アラートデバイス」を作るワークショップを行いました。
目的はD+IOの周知と、ものづくりの楽しさを子どもたちに知ってもらうことで、ものづくりの文化を広めることです。
また、5/3からパナソニックセンター東京の売店で販売されるD+IOキットの告知のためでもありました。

インタビュアーG: 参加者はどのような人々でしたか？また、参加者の反応はいかがでしたか？

FLF川島: 参加者は主に小学生で、親御さんと一緒に来ていました。
みな楽しそうに作っていて、一緒に来ていた親御さんも一緒になって楽しそうに作っていたのが印象に残っています。
また、わたしたちが思いつかないようなアイディアで身の回りの素材を使ってケースを作っている人もいて、私達も非常に楽しかったです。

インタビュアーG: このイベントを通じて、あなた自身が得た最も大きな学びや感想は何でしょうか？

FLF川島: このイベントを通じて、子どもたちのものづくりに対する情熱と興味深さを改めて感じました。
特に印象的だったのは、PCでマイコンにプログラムを書き込むときの子どもたちの反応です。プログラムが書かれた画面を見て、「これ、あの映画で見たようなものだね！」と興奮気味にお母さんに伝えていました。
このような機会を通して、子どもたちがものづくりの楽しさを感じ、その興奮を家族と共有する瞬間を作り出せたことは、私たちにとって大きな喜びでした。

インタビュアーG: このイベントを通じて、参加者にどのような影響を与えたいと思いましたか？

FLF川島: 私たちの願いは、子どもたちが家に帰った後も、身の回りのもの、例えば家電がどのように作られているのかなど、ものの仕組みについて考えるようになることです。
「もう少しこうだったら使いやすいのに」とか、「おばあちゃんが使うんだったら、こういうふうにしたほうがいいんじゃないか？」など、身近にいる誰かのことを思って自分でアイディアを膨らませて、そこからさらに何かを作り始めるということにつながればと思います。

インタビュアーG: 最後に、今後のイベントやプロジェクトに期待することは何ですか？

FLF川島: 今後のイベントに向けて、私たちは全国でこのような活動を展開できるようになることを目指しています。
これまで東京でしか開催していなかったので、地方の子どもたちにもものづくりの楽しさを伝える機会を作りたいと考えています。