Panasonic Sports

パナソニック スポーツ > 野球 > アスリートボイス

選手たちの礎を築いた野球人生での「忘れられない、あの試合」を紹介!
ライバルチームのユニフォームに袖を通した都市対抗。劇的な一打を放ったあの試合!

#5 横田拓也

補強選手の責務を果たしたホームラン
~第86回都市対抗野球大会 「NTT西日本」対「永和商事ウイング」~

2021年07月06日

横田選手

入社3年目で、私は都市対抗野球大会にNTT西日本に補強選手として出場しました。わがパナソニック野球部は都市対抗近畿地区予選第2代表決定戦で、あと一つ勝てば都市対抗出場が決定するという状況から4連敗を喫して出場を逃したため、その年は12人のパナソニックの選手が近畿各チームの(*)補強選手となりました。

私が若手ということもあってか、NTT西日本に合流直後から、「いじられる」など親しく接してくれて、お陰ですんなりチームに溶け込むことができました。

本戦までのオープン戦は、途中出場やバントの代打など私が想定していた通りの起用法で、とにかく少しでもチームの勝利に貢献しようとその役割に徹しました。

横田選手

そして迎えた都市対抗1回戦。
この試合でも6回の守備からの途中出場でした。1-0、ビハインドでの9回。
1アウトランナー無しで打席が回ってきました。絶体絶命の場面。「とにかく試合を、今のこの状況を楽しもう」と打席に入りました。カウント1ボール1ストライクからの3球目。思いっきり振り抜いた打球はレフトスタンドへ飛び込む同点ホームラン。
ホームランを打ったあと、ダイヤモンド一周はあまり記憶になく頭が真っ白でした。今思えばもっとゆっくり走って余韻に浸ればよかったです…。

試合はそのまま、タイブレークにまでもつれ、最終的に勝利しました。
私のことを補強選手として選んで頂き、チームの勝利に1つでも貢献できたことがとてもうれしかったことをよく覚えています。

他チームで野球をする。この初めての経験で学ぶことはたくさんありました。今でも大切にしているのは「声」です。NTT西日本はベテランも若手も関係なく全員が必死で声を出し、チームの士気を盛り上げていました。勝利に直接、つながるかは分かりませんが大きな声を出し、チーム全体に覇気のあるチームは対戦相手にとって脅威となります。出場している選手もしていない選手にとっても「声」を出すことは非常に大事なことだと私は思っています!

都市対抗の補強制度は都市対抗ならでは。社会人野球の醍醐味です。
これから都市対抗を見るときには、ぜひ補強選手にも注目して試合を楽しんでください!

ちなみに、この大会のNTT西日本には、現監督の田中篤史さんと現選手兼打撃コーチの田中宗一郎さんの3人で補強選手として出場しました!

(*):都市対抗野球大会に出場する各地区代表チームが、その地区の予選大会において敗退したチームから3名以内を選出し、チームの一員として出場させることが出来る制度。

画像:横田選手
画像:横田選手
横田 拓也
・所属:インダストリアルソリューションズ社 人事センター 直轄人事部
・球歴:沖学園高-福岡大
・プチ情報:2018年日本選手権ではサヨナラタイムリーを放つなど、まさに「勝負強い男」!
⇒ 詳しいプロフィールはこちら

ページの先頭へ