旅行・ゴルフ・レジャーの保険のコラム

【どれがNG?】飛行機に持ち込めるもの・持ち込めないもの

目次

    飛行機に搭乗する際、手荷物として持ち込めないものがありその場で処分した……という経験のある方も多いのではないでしょうか。今回は、どういったものが持ち込めないと指定されているのか、持ち込めない理由などについてご紹介します。

    飛行機に持ち込めるものの基本ルールを押さえよう

    「預け手荷物であればOK」、「機内持ち込み手荷物としてならOK」、「飛行機内へ一切持ち込めない」に分けられる

    「預け手荷物であればOK」、「機内持ち込み手荷物としてならOK」、「飛行機内へ一切持ち込めない」に分けられる

    飛行機に持ち込む荷物の扱いは、大きく次の3つに分けられます。
    ・航空会社に預けて貨物室に積み込む「預け手荷物」として持ち込めるもの
    ・客室内へ持ち運び、座席周辺や収納棚などに収める「機内持ち込み手荷物」として持ち込めるもの
    ・危険物など、預け手荷物としても機内持ち込み手荷物としても持ち込みを禁止されている「一切持ち込めない」もの

    ワット時定格量(Wh)、個数や容量、状態などの条件によるケースもある

    ワット時定格量(Wh)、個数や容量、状態などの条件によるケースもある

    飛行機に持ち込む荷物の扱いは、品目で分けられるだけではありません。例えば、モバイルバッテリーなどに見られるリチウムイオン電池・リチウム金属電池などは発火の可能性があるため預け手荷物としては持ち込むことができません。機内持ち込み手荷物にする場合、「100Wh以下」であれば制限はありませんが、「100Wh~160Whのリチウムイオン電池」は2個までとされています。
    また、携帯電話やタブレット端末、カメラやノートパソコンといったリチウムイオン電池・リチウム金属電池などを内蔵している機器は「160Wh以下のリチウムイオン電池・リチウム含有量2g以下のリチウム金属電池内蔵」であれば預け手荷物にすることも、機内持ち込み手荷物にすることもできます。ただし、預け手荷物にする場合は電源を切り、機器が傷つかないよう保護しなければなりません。電源を切る操作ができない(自動的に切れるため)仕様が一般的なワイヤレスイヤホンとその充電ケースは、機内持ち込み手荷物にはできますが預け手荷物にはできません。
    この通り、単純に「○○は持ち込める/持ち込めない」とは言い切れない部分もあるのです。

    「飛行機内へ一切持ち込めない」ものにはどんなものがある?

    高圧ガス、引火性液体、火薬類、可燃性物質

    高圧ガス、引火性液体、火薬類、可燃性物質

    飛行機内へ一切持ち込めないものには、爆発の恐れがあるものや燃えやすいものがあります。身近な具体例としては、カセットコンロ用のガス、スプレー缶、オイルタンク式ライターとその燃料、花火などが挙げられます。

    酸化性物質、毒物類、放射性物質、腐食性物質

    酸化性物質、毒物類、放射性物質、腐食性物質

    毒性があったり、熱を発したりして人や物を傷つける可能性があるものも飛行機内へ一切持ち込めないものとされています。身近な具体例としては、漂白剤、瞬間冷却剤、加熱式の弁当(化学反応により熱を発するもの)、空間除菌剤などが挙げられます。

    「預け手荷物」と「機内持ち込み手荷物」それぞれに特徴が

    刃物など凶器になり得るものは「機内持ち込み手荷物にできない」

    「預け手荷物」と「機内持ち込み手荷物」に関する制限は、単に「どちらかがより厳しく、他方はより緩い」という関係性ではなく、それぞれに特徴があります。例えばナイフ、はさみ、工具、バット、ゴルフクラブなど凶器になり得るものは、犯罪や事故を防止するため機内持ち込み手荷物として持ち込むことが禁じられています。鋭利な刃のついたスケート靴や、本物と誤認する恐れのあるモデルガンなども機内持ち込み手荷物にできません。
    一方、搭乗中に手にすることができない預け手荷物であれば、これらも飛行機へ持ち込むことは可能です。

    発火の危険性があるものは「預け手荷物にできない」

    凶器になり得るものとは逆に「預け手荷物にできない」品もあります。例えば電子タバコは発火の可能性があるため、火がついてもすぐに消火できない預け手荷物としては持ち込むことができません。ただし、初期消火の備えがある機内持ち込み手荷物としてであれば1人1つまで可能となっています。なお、機内で本体や予備バッテリーを充電することはできません。
    また、使い捨ての液化ガスライター、吸収剤入りのオイルライター、小型の安全マッチも預け手荷物にはできませんが、1人1個まで機内持ち込み手荷物にすることは可能です。充填用のガスやオイルは飛行機内へ一切持ち込みができません。

    国際線・海外旅行は手荷物も、それ以外も特に注意しておきたい

    国際線は「100mL(g)を超える容器に入ったあらゆる液体物について、機内持ち込み手荷物にできない」

    国際線は「100mL(g)を超える容器に入ったあらゆる液体物について、機内持ち込み手荷物にできない」

    国内線では「一容器当たり0.5kg以下または0.5L以下で、合計2kgまたは2Lまで」であれば、化粧品や医薬品なども預け手荷物・機内持ち込み手荷物にすることができます。一方、国際線では「100mL(g)を超える容器に入ったあらゆる液体物について、機内持ち込み手荷物にできない」とされています。
    「日常使いしている化粧品のボトルをそのまま持ってきたら、保安検査を通過できなかった」、「機内持ち込み手荷物に入っていたお土産のワインを没収された」といったよく聞くエピソードは、この制限によるものと思われます。
    液体物で100mL(g)を超えるものは預け手荷物に入れるか、あらかじめ1個の容量が100mL(g)以下の容器に入れ、その容器を容量が1L以下(縦横の合計が40cm以内のサイズが目安とされています)の透明なジッパー付きプラスチック製袋に入れるようにしましょう。

    航空会社や渡航先などによっても細かい違いがあるので、不明な点は問い合わせを

    ここまでご紹介してきた飛行機へ持ち込めるもの・持ち込めないものの扱いは、ごく一般的な内容にとどまります。例えばびん類やアルコール度数が高いお酒の取り扱いなど、航空会社や渡航先などによって細かい違いがありますので、不明な点はあらかじめ利用する航空会社へ問い合わせをしておくと安心です。

    「たびレジ - 外務省 海外安全情報配信サービス」なら、最新の安全情報が日本語で

    海外旅行であれば、手荷物のことと併せて、渡航先の入国規制などもチェックしておきたいところです。外務省が運営している「たびレジ - 外務省 海外安全情報配信サービス」に登録しておくと、出発前に旅先の安全情報を確認したり、旅行中に現地の最新情報を日本語でチェックしたりできます。事件・事故などもしものときの緊急連絡も受け取れます。

    意外とややこしい飛行機の手荷物。「預け手荷物にできるが機内持ち込み手荷物にはできないものがある」一方で、「機内持ち込み手荷物にはできるが預け手荷物にできないものもある」といった点は、これまであまり意識していなかった方もいるかもしれません。快適な旅になるよう、事前に手荷物の内容をしっかりチェックしておきましょう。

    上記の内容は、パナソニックグループの従業員の皆さまに、
    当社の福祉制度や各種サービスをご紹介するものですが、
    今回の内容は、普段の生活でのお気づきや、お役に立ちましたか?

    ※本コラムは三井住友海上火災保険株式会社の「ソナエルラボ(https://www.ms-ins.com/labo/)」より引用しております。

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