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2015年 パナソニックの店CM 安田真奈監督 interview

-『幸福(しあわせ)のスイッチ』という街のでんきやさんを舞台にした映画が、安田真奈監督の劇場公開デビュー作ですが、今回、パナソニックの店のCM監督をされていかがですか?

CM監督のオファーをいただいたときは、うれしかったですよ。
実は私、日頃から残念に思っていたんです。
高齢化が進んだり、共働きが増えたりしている、いまの時代、
街のでんきやさんを必要としている人って、
ホントはすごくいると思うんです。
いまどきの家電って、“買って、コンセントを入れたらOK”じゃなくて、
ネットワークの設定が必要なこともありますし、高機能を使いこなすには、
気軽に相談できるでんきやさんの存在が有難いこともありますし…。
でも、街のでんきやさんのことって、知られていない。
多くの人に、良さが伝わればいいなと思ってました。
CMを通して、そのお手伝いができるなら、やり甲斐があるなぁって。

-安田監督が、街のでんきやさんに惹かれるのは、どんなところですか?

私は、会社員時代に、電器屋さんと仕事上でのお付き合いがあったんです。
それまでは、うちの実家ももっぱら量販店で購入していましたから、
街のでんきやさんのことを知らなくて。仕事で訪れるようになって、
びっくりしちゃったんです。街のでんきやさんって、ひとりひとりのお客さまの
ために、本当に一生懸命なんです。電球1個のために駆けつけたり、
夜中だというのにエアコン修理にすっ飛んで行ったり。
時には、家の鍵を預かって、留守中に修理をしたり。
“ええっ、そんなことまでするの?!”っていうくらい…。
このご時世に、こんなにアツイ商売があるのかと驚きました。
映画製作の趣味が高じて、会社を9年半で退職した後、「親が働く姿を
見て、子どもが人生や家族の絆を見つめなおす映画を撮りたい」
と考えました。そこで、街のでんきやさんを舞台にした
映画「幸福(しあわせ)のスイッチ」を企画しました。
“お客さま第一”で儲けは二の次という電器屋の父と、
そんな生き方が理解できずに反発する娘の物語です。
不器用ながらも自分の仕事に邁進するお父さんの姿を見せるなら、
街のでんきやさんが最高の舞台だと思いました。

-“ウチは売った後のサービスが、売りなんじゃ!”とか、映画のなかのセリフもリアルですよね。

会社を辞めてから、取材を重ねました。電器屋さんの仕事をお手伝いしたり、
お客さまに取材させていただいたりして、脚本を書きました。
何度もラジカセの使い方を教えにいってあげる、マッサージ機を
隣の部屋に移動してあげる、 頼まれれば犬小屋まで作ってあげる…。
映画で描いたことは、“電器屋なのに、家の電気を止められた”
というギャグエピソード以外、本当に取材で見聞きしたことです。
でも、この映画、実現に至るまで、とても難航しました。電器屋の
親子物語なんて、客が入らない、と言われて。医者や弁護士なら
ドラマティックな事件が起きそう、人間模様も面白そうだけど、
電器屋にはドラマがなさそう、誰も興味をもたない、と断られたんです。
そこで、プロデューサーにプレゼンする時の切り出し方を、
「電器屋の映画を撮りたいんです」から、次のように変えてみました。
「自分の家のカギを、他人に預けるなんてできますか?
ふつう、できないですよね。でも、それが行われているのが、
街のでんきやさんとお客さまの関係なんです。」
そんな商売が今どきあるの!と、興味をもってもらえるようになりました。
とはいえ、映画化できるか、集客できるかは別問題。
3年間、取材と改稿を重ねて、ようやく撮影が決まりました。
幸いにも、上野樹里さんと沢田研二さんという
素晴らしい親子キャスティングが実現しました。

-このCMも、実際のドキュメントなんですね。出演されているのも、実在の街のでんきやさんと、そのお客さまだとか…。

ええ、そうなんです。
茨城県牛久市の日栄電器さんの方と、そのお客様に出演いただき、
実際に日栄電器さんが行っているサービスをご紹介しています。
オーブンレンジをお届けしたとき、
使い方をただ口で説明するのではなく、
実際にお料理しながら使い方をご紹介されているんです。
そのほうが、ずっとわかりやすいからと。
あらかじめ、お客さまのご家庭や好みに合わせてメニューを考え、
食材や調味料を用意して、下ごしらえをして…と、ずいぶん手間を
かけてらっしゃいます。でも、「少々手間がかかっても、
お届けした商品がしっかり役立って、お客さまの生活が幸せになれば…」
という熱い想いを持ってらっしゃるんですね。量販店にはマネのできない、
街のでんきやさんならではの、きめ細かいサービスだなぁと感動しました。
お店の方とお客さまの会話も、こちらが用意したものではなく、
撮影現場でそのまま自然に出てきたものです。
まさに、ありのままのCM。
私が監督として心がけたのは、余計な味つけをしないこと。日栄電器さんの
日頃の活動そのものが素晴らしいのだから、いつもの和やかな雰囲気の
ままで撮る方が、お店の誠実な想いが伝わると考えました。

-CMを監督してみて、街のでんきやさんについて、あらためて何か思うことはありますか。

買ったあとあとまで面倒みてくれたり、
ちょっとした困りごとにも親身に対応してくれたり、
街のでんきやさんって、商品プラス人、なんですよね。
最近はネット通販が人気で、簡単に最安値を探せますが、
何でもかんでも安ければいい、というものでもありません。
人と人だからこそ、できることがある。
困った時に頼れるお店が身近にあると、暮らしも安心ですよね。
街のでんきやさんって昔からあるけれど、
これからますます必要とされる存在じゃないかと思います。

安田真奈 Mana Yasuda(映画監督・脚本家)

神戸大学映画サークルで8mm映画を撮り始め、メーカー販促部門に 勤めながらも製作、各地アマチュア映画祭で計6冠のグランプリを獲得。 2006年、映画「幸福(しあわせ)のスイッチ」監督・脚本で劇場デビュー。出演は、上野樹里、本上まなみ、沢田研二。 NHK「やさしい花」「ちょっとは、ダラズに。」、映画「猫目小僧」「神戸在住」などで脚本担当。今回、パナソニックの店のCM監督を務める。

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