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テレビと松尾社長 レッツ・リモコン
にぎりこぷし氏プロフィールへ これも、パナソニック。 〜出会いから生まれる技とモノ〜 トップへ戻る

2008年9月2日公開

俺の名はにぎりこぷし。職業はロックスター! ……ではなくて、しがないイラストレーター。でも、音楽は好きさ。音楽はいつでも俺に勇気とパワーを与えてくれるんだ。演歌にフォークにパンクロック、なんでもござれの雑食性。 仕事部屋にはウクレレやギターや小太鼓が無造作に転がり、原稿を急かすメールが届くたび、チントンシャンチントンシャンと現実逃避する毎日さ。

タイコを叩くにぎりこぷし氏 イラスト

ポータブルプレーヤーで外へ音楽を持ち出すことも少なくないね。愛用してるのはCDプレーヤー。おっと、ここはパナソニックのサイトだったな。わけあって見せることはできないぜ。

最近じゃ、データだけをプレーヤーに移して持ち歩くこともできるんだってな。なに? そんなのいまにはじまった話じゃないって? すまんすまん、流行にはうといもんでね。

SDオーディオプレイヤー ディー・スナップ イラスト

おお、これがそうか。ずいぶん小さいな。このなかに何百曲も入るって? おいおい、冗談はよし子ちゃん。……ほんとなのか? やれやれ、科学の進歩ってやつは。

それで、今回はこの「D-snap(ディー・スナップ)」とやらについて書けばいいんだな。おやすい御用だ。 え? ちがうの?

まあ、いい。愛する音楽にまつわるアイテムなら、なんだって大歓迎さ。それじゃあさっそく、レッツ・ゴーだぜ、ジャガジャン♪

大企業の小さな部屋から

やってきたのは、守口市にある松下電器産業の研究開発部門。この中に今日訪ねる松下の社内ベンチャー、ファンコム株式会社があるという。おっと、そこに現れたのは、そのファンコムとやらの松尾光晴社長だ。

「どーも松尾です!」 イラスト
まつお みつはる氏 写真
ファンコム株式会社
代表取締役社長
松尾光晴(まつお みつはる)氏

社長自らお出迎えとは、俺も偉くなったもんだぜ。ちなみに、社内ベンチャーというのは、松下グループの社内ベンチャー支援制度「パナソニック・スピンアップ・ファンド」によって設立された会社だ。詳しいことはここでは説明しないから、興味があるひとは自分で調べてみてくれ。

松尾社長の案内で向かったのは、社屋内の一室。ここが"ファンコム株式会社"なのだそうだ。


ファンコム株式会社 俯瞰イラスト

こんな狭い、じゃなくて、ええと、コンパクト……なところで、いったいなにを作ってるというんだ?

じゃあさっそく実物を、といって見せてくれたのは「レッツ・サウンド」という、大きなボタンがチャーミングな物体。

「これがレッツ・サウンドです!」 写真

なんか変だなと、よく見てみると、は! 中にD-snapが埋まってるじゃないか! なんでこんな所に収まっちゃってるんだよ! 松尾社長、いったいこれは!?

まつお みつはる氏 写真

「一般的にMP3プレーヤーと呼ばれているオーディオ機器は、小型化とデザイン性が重視されていて、操作性が悪いところがあるんです。見た目はかっこいいんだけれども、指の不自由なひとには使いにくい。もちろん健常者を対象に作っているものだからいいんですけども、障がいをもつひとでも音楽を楽しみたいんですね。それで、なんとか使いやすいようにしましょうということで、こういうコントローラを作ったんです。」

ディー・スナップとコントローラを組み合わせると「レッツ・サウンド」に。 イラスト

なるほど、小さなD-snapは身体の不自由なひとには操作しにくいから、大きなボタンをつけて使いやすくした、そういうわけだな。早くもこのレッツ・サウンドのなんたるかを見破った俺がそういうと、チッチッチ、松尾社長の細い……じゃなくて、やさしそうな目が鋭くキラリと光った。

松尾氏 イラスト

詰め込まれたアイディアから溢れ出すメロディ

松尾社長の態度から察するに、このレッツ・サウンド、どうもボタンが大きいというだけの代物ではないらしい。いったいどんな工夫がなされているというのか。

レッツ・サウンド 写真

まずはインパクトのある5つのボタン。驚いたのは、そのすこぶる感度がよいこと。指で押すとカチッカチッという心地よいクリック感があるのに、口にくわえたペンでもなんなく押すことができるほど軽いタッチなのだ。このフィーリング、ただ者じゃないぜ。

口にくわえたペンでボタン操作をするにぎりこぷし氏 イラスト

次に、松尾社長はクイズの早押しボタンのような物体を取り出した。

「ここからはクイズ形式で?」「いいえちがいます」 イラスト

「本体のボタンを押せないひとには、この入力スイッチをつなげて操作してもらうんです。」

ひとそれぞれ、障がいのある部位や程度はさまざま。指先だけわずかに動かせるひと、手は動かないけど肘なら動かせるというひと、首から下は動かないけど頭は動かせるというひと……。このレッツ・サウンドは、それぞれの障がいにあわせた入力スイッチを接続することで、身体のどこか一部をわずかでも動かすことができれば操作できてしまうというのだ。

さっそく入力スイッチをレッツ・サウンドに接続して、ひと押し。おっと、ボタンの横のランプが上から順に光りだしたぜ。操作したいボタンの横のランプが光ったら、入力スイッチを押す。それだけで、再生・停止、選曲、ボリュームのアップ・ダウンといった操作がすべてできてしまうんだ。しかも、このランプが光ると同時に音が鳴るのだが、この音って……

ボタンの音は「ドレミファソ」 写真

「はい、上から順にドレミファソの音階になってるんです。」

つまり、本体を見なくても、この音をたよりに操作することができるのだ。もちろん、視覚障がいのあるひとだって使えるぜ。

スイッチ紹介 イラスト

それから、入力スイッチをもうひとつのジャックに接続すると、再生・停止だけを操作することもできる。押すと音が鳴り、もう一度押すと止まる。これは知的な障がいをもつひとがスイッチの仕組みを学ぶのに役立つんだそうだ。

もちろん、ランプが移動する間隔なんかは、お好みに合わせて設定を変更することができるぜ。しかも、そこにも驚きのアイディアがあるらしいのだが……。

ファンコムの先行商品「レッツ・チャット」では、分厚い取扱説明書を繰って設定方法を調べなくてもいいように、基本的な操作方法を本体の裏側にプリントしてあるそうだ。パッと裏返すだけで、いつでもすぐに確認することができるってわけ。なるほど、いいアイディアじゃねーか。

携帯用会話補助装置「レッツ・チャット」 写真

ところがどっこい、レッツ・サウンドはレッツ・チャットよりはるかに小さくて、裏面に設定方法をプリントするスペースなんてものはないぜ、オーマイガッ! そこで登場するのが……

二次元バーコード(QRコード)! 写真

二次元バーコード(QRコード)*! これを携帯電話で読み取ってサイトにアクセスすると、画面に設定方法が現れるのだ。設定のためのボタンの組み合わせが色分けされていてわかりやすい。本体のボタンが色分けされていたのには、こんな理由もあったわけだな。

それにしても、この二次元バーコードの使い方は、いろんな場面に応用できそうだぜ。

にぎりこぷし氏ウェブサイトの二次元バーコード紹介 イラスト

裏返したついでに、他の部分もチェックだ。D-snapの充電用のジャックは、わざわざ取り外さなくても使えるぜ。SDカードの差し替えもそのまま可能だ。それだけじゃないぜ、リセットやホールドのボタンまで、D-snapをコントローラにセットしたまま操作することができるんだ。こいつはすごいぜ。

「ディー・スナップを外さずに充電できるんです」「SDカードもそのまま出し入れできるのか」写真

MP3プレーヤーってのは、ハードディスクやフラッシュメモリといった本体に内蔵された記憶媒体を使う方法が多いらしいが、D-snapのようにSDカードを利用する方法なら、SDカードだけ自分用のものを用意してコントローラは共用、なんて使い方もできるし、データを入れてもらうときにも、SDカードだけ渡せばいいから都合がいいんだ。

レッツ・サウンド ウラ面 写真

おやっ、この穴にはなんだか見覚えが……

「それは、カメラの三脚の穴です。ひとによって固定の方法はさまざまなんですね。デジカメ用のアームというのは、いろいろな種類のものが市販されてますので、そういったものを利用できるようにということで。」

オーイエス! カメラの底にあいてる穴と同じだ。たしかに、カメラ用の三脚は種類も多いし、値段も手頃で、使わない手はないぜ。使えるものはなんでも利用、それもグッド・アイディアだ。

小さなボディにこれほどのアイディアが詰まっていたとは、恐れ入ったぜ。こいつは俺にだって使いやすそうだ。なんなら、俺のCDプレーヤーと交換してやってもいいぜ。わけあってくわしくは見せられないが。え? ダメ?

にぎりこぷし氏と松尾氏 イラスト

きっかけは“リクエストにおこたえして”

このレッツ・サウンドというマシーンが優れモノだってことはよくわかったぜ。でも、ちょっと変だなと思わないかい。福祉機器の世界のことはよくわからないが、音楽を聴くための福祉機器なんて、俺はきいたことなかったぜ。今度は、その謎に迫ってみようか。

レッツ・チャット 写真

ファンコムが開発した最初の商品は、レッツ・チャットという携帯用の会話補助装置だ。光る文字板と入力スイッチをたよりに文字やフレーズを選択して、音声を再生できるマシーンで、病気や事故の後遺症で、話すことも、手話も、筆談もできないというひとたちにとっては、自分の意思をひとに伝えるための命綱のような存在だ。

「レッツ・チャット」について、詳しくはこちら。
http://panasonic.co.jp/ism/fukushikiki/letschat/index.html

「レッツ・チャットのユーザーの女の子で、お礼の手紙をくれたり、何度もお会いしてお話ししている子がいるんですけど、その子に、これは松下電器のおかげでできたものだから、松下電器のほうにも感謝しといてね、なんて言ってたんですよ。そしたら、大坪社長(松下電器産業社長)にお礼のお手紙を書いてくれたんです。」

田中あかりさんのお手紙 写真

あかりさんは生まれながらの難病のため、身体をほとんど動かすことができず、人工呼吸器を付けているために自分の声で話すこともできない。それでも、小学校では一般学級で友だちといっしょに勉強していて、レッツ・チャットを使って自分の考えを発表することだってできるそうだ。

この手紙に大坪社長はいたく感激されたそうだ。というのも、レッツ・チャットを製造しているのは、障がいをもつひとたちがたくさん働いている交野松下という会社。大坪社長はかつて交野松下の社長を務めていたことがあって、かねてからレッツ・チャットには関心があったそうなのだ。

大坪社長 イラスト

あかりちゃんに思う存分音楽を聴いてほしいと思った大坪社長は、あかりちゃんにプレゼントしようと、D-snapを1台用意したのだが、そこではたと気がついた。レッツ・チャットを使っているような子だから、きっとD-snapの操作も難しいだろう。そこで大坪社長は、ファンコムの松尾社長に、あかりちゃんがD-snapを操作できるようにする手だてはなにかないのか尋ねてみた。

タイミングのいいことに、ファンコムでは松下の家電製品を障がい者対応にしていこうと考えていて、レッツ・チャットにつづく第2弾の商品として、音楽プレーヤーに目をつけていたところだった。

「音楽は障がいがある方でも、耳さえ聞こえれば楽しめる、いちばん簡単な娯楽なんです。でも自分で操作ができなかったら、ただ聴かされてるだけになってしまう。それはストレスなんですね。コントローラとそのひとの障がいにあわせたスイッチを使えばそれができるんじゃないかと。」

こうして、大坪社長までかかわって、レッツ・サウンドの開発が始まったってわけ。

「あかりちゃんと音楽の好きなすべてのひとのために!!」大坪社長と松尾氏 イラスト

無理難題のデザインを実現するマジック!?

大坪社長の後押しもあって、レッツ・サウンドの開発は急ピッチで進み、わずか1ヶ月ほどで試作品が完成。その知らせをきいた大坪社長は、直々にファンコムの狭い……じゃなくて、コンパクトな部屋を訪れて、その仕上がりを確認したというから、これは相当な思い入れだぜ。

大坪社長と松尾氏 写真

この試作品は、大坪社長のお礼の手紙とともに、あかりちゃんに届けられた。あかりちゃんは、すぐに使いこなせるようになり、好きな歌を思う存分聴けるようになったということだ。

これにて一件落着、めでたしめでたし……となるかと思ったら、さにあらず。世の中そんなに甘くはないぜ。いや、世の中は甘くても、松下の人間は甘くない。松尾社長が製品化の協力をあおぐため、この試作品をD-snapの担当者に見せにいったら、大目玉をくらったというのだ。どうも、デザインがまずかったそうなのだが、どんなデザインかというと、

レッツ・サウンド試作品 写真

D-snapとコントローラが脱着式のテープで留まってる……。これじゃ怒られてもしょうがないぜ。うちの大事な商品に勝手に貼り付けるなと。

しかし、こうなったのにはちゃんとわけがある。使い勝手を考えれば、D-snapとコントローラは一体化させる必要があるのだが、いまのD-snapの形に合わせて作ると、この先モデルチェンジしたときに、使いものにならなくなってしまうのだ。いまは絶妙なまでにカクカクした形で都合がいいが、この先どうなるかはわからない。

ディー・スナップの変遷 写真

だから、いろいろなサイズ・形状に対応できるようにということで、苦肉の策として脱着式のテープで貼り付けてみたわけだ。

しかし、これが製品として通用しないのは、素人の俺から見てもあきらか。そこで、松尾社長はデザイナーにこんなデザインコンセプトを伝えた。

街中をD-snapを持って歩いている若者がいました。前から車椅子に乗ったひとがやってくる。車椅子の肘掛けにはレッツ・サウンドがセットされていて、すれ違ったときに、あれ、いまの俺と同じ音楽プレーヤーじゃないか。なんのオプションを付けてるんだろう、かっこええやんか。そんなふうに興味をひくぐらいのデザインにしたい。

「レッツ・サウンド、ちょーかっこいいじゃんっ」 イラスト

D-snapのデザイン変更にも対応できる汎用性があって、しかもかっこいい、もちろんテープで貼り付けてはいけない……。これはかなりの無理難題。箱形にしてみたり、袋状にしてみたり、いろいろ試してはみるのだが、全体のサイズが大きくなりすぎてしまったり、D-snapがきちんと固定されなかったり、あちら立てればこちら立たず……。

レッツ・サウンド 設計図の数々 写真

そんな苦しい状況を乗り越えて辿り着いたのは、D-snapを接続する部分と、ボタン操作部分とを分離できるようにして、D-snapのデザインが変更になったときには、レッツ・サウンドの半分だけを取り替えることで対応するというアイディア!

分離したレッツ・サウンド 写真
* 「製品の分解やD-snapをセットする部分の交換は、当社(ファンコム)へご返送いただいての対応を予定しています。」(by 松尾社長)

なるほど、そういう手があったか。これはさすがの俺にも思いつかなかったぜ。こうして、松下の社員も納得の“かっこいい”レッツ・サウンドが誕生したわけだ。

自分にしかできないこと、松下だからできること

溢れる情熱と斬新なアイディアでレッツ・サウンドを作り上げた松尾社長だが、そもそもどうして重度障がい者向けの機器に特化したファンコムを立ち上げようと思ったのか。

大学で機械工学を学んだ松尾社長は、松下電器産業に入社し、技術者として、くらし環境開発センターに配属され、エアコンや冷蔵庫の技術開発に携わる。

「なにをしたい、というのはなかったんですよ。だから、なんでもできる会社じゃないと、あとからなにかしたいと思ったときに困ると思って。松下電器ならなんでもあるやろなと。ただ、ひとの役に立つ仕事がしたいとは思ってましたし、松尾がおったからこれができたという仕事を1個でも残さなあかんとは思ってました。」

松尾氏 写真

「数学でも、だれでも解ける前半の問題は間違えるのに、最後のいちばん難しい問題は解けるんです。だれにも解けない難しい問題を解くのが好きなんですよね。」

そんな松尾社長にとっておきの難問を与えたのが、難病を患い障がい者となったお父さんだった。松尾社長は、介護やボランティア活動をとおして、現場のさまざまなニーズや福祉機器の問題点に触れるなかで、松下だから作れる福祉機器があるんじゃないだろうかと考えるようになったそうだ。

しかし、いざやろうとすると、松下の既存の事業のなかでは思うように福祉機器の開発ができない。ならば社内ベンチャーとして事業化しようと、松尾社長はパナソニック・スピンアップ・ファンドに応募するのだ。仕事のかたわら、障がい者施設や支援団体をまわり情報を集めるインフラを確立。そのかいもあって、ファンコムはその意義深い事業が認められ、社内ベンチャーとして事業化に至ったのだ。

とはいえ、あまり儲かる事業には思えないのだけど、やっていけるの?

「従業員の給料くらいはなんとか」 松尾氏 イラスト

「うちの強みは松下電器の部品を使えることなんです。松下電器の商品の部品を転用させてもらうことで、安く、しかも高品質の商品をつくることができるんです。ファンコムは小さな会社ですけど、実際には松下のひとがたくさん支援してくださるので、たくさんのメンバーでやっている感覚なんです。」

なるほどー。部品は安く手に入り、まわりには商品の情報や有能な技術者が溢れている、そんな松下の社内ベンチャーとしての利点を最大限に活かしつつ、そこに松尾社長のアイディアと情熱が加われば、魅力的な商品が生み出されないわけがない。「松下だからできること」プラス「松尾光晴だからできること」それが、ファンコムの商品というわけだ。

今度はどんなアイディアで俺たちを驚かせてくれるのか。ファンコムの次なる商品にも期待しようぜ!

「期待してください!」 松尾氏 写真

いやー、というわけで、きょうはいいモノ見せてもらったぜ。言葉や国境の壁は軽々と乗り越える音楽も、障がいという壁を乗り越えるには、ちょっとだけ手助けが必要だったんだな。でも、これで、俺の音楽もみんなに聴いてもらえるわけだ。ま、俺にはギターが弾けないという壁があるんだけどな。さあ、練習、練習。

ギター練習中のにぎりこぷし氏 イラスト

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にぎりこぷし プロフィール
1975年生まれ、北海道出身。
大学卒業後、5年間の出版社勤務を経て、フリーのイラストレーターに。
風刺をきかせたイラストを中心に、雑誌、テレビ、インターネットなどさまざまな分野で活動中。
大阪在住。

著書『日々にぎりこぷし』(バジリコ)