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珈琲飲まない男のコーヒーメーカールポ

発見者・ヤマサキ タツヤ 他の発見伝も見てみる これも松下!?発見伝〜アイデア商品〜 トップへ 前のページへ戻る
 

「じゃあ、さっそくコーヒーを淹れながら・・・」

「来た!」

来た!
実は一番苦手な瞬間が来た!
だって僕、コーヒー飲まない男だから
「いかがでしょう」て言われても絶対に答えられへん!!
「まったりとしてコクがあって」・・・違うよなあ・・
「結構なお手前で・・・」とも違うよなあ。。。
と、まだ飲んでも無いのに、色々な返答を試行錯誤し、
冷静を装いながらも心の中は大慌て。
しかし・・
豆の袋が開いた瞬間、会議室には・・・・

「あれ?めちゃええ香り!!」

コーヒー味って、何味?

この時使われたのは、最上位機種のNC-A55。
ボタンひとつで、ミルから抽出まで全自動でやってくれる。

28年前のモデルが「シャワードーム」を使って豆全体に
お湯を注いでいたのと同じように、
現在の最新モデルにもドームが用いられている。

でも今は、お湯は「ドームに当たる」のではなく、
「貯められる」のだ。

電熱で熱されたお湯がいったんドーム内に貯められ、
一気に豆全体にシャワー状に落とされる仕組み。

おかげでコーヒー豆全体がインターバルを持ってお湯を浴び、
シャワードームに次のお湯が貯まるまでの時間で、
いわゆる「蒸らし」が行われる。

豆が挽かれる音、そしてコポコポという音・・・
そして・・・シャワーの音!

コポコポ・・・シャワー!そしていい香り!

香りと音で楽しませてくれるこの行程、ちょいオモロイやんか!!


ではここで松下のコーヒーメーカーのラインナップを紹介しよう。
1978年製モデルの良いところはそのままで、
さらにスゴイ機能を持った子孫たち!
ええ家族ですね。。

松下のコーヒーメーカー勢ぞろいのイラスト

ミル付きで手ごろな値段のNC-S7。
*ドリップ専用NC-F33。

*2006年4月に新発売のNC-S35。
NC-S35のイラスト

NC-S35のティーサーバーの写真
ティーサーバーをセットした写真

NC-S35は、紅茶も淹れられる!
いろんな茶葉を家庭で楽しむ
最近のトレンドをつかんでまっせ・・・。
ちなみに、紅茶のほか、
ハーブティーも淹れることできます。

こういった茶葉を楽しむ
「ティーサーバー」が完成するまで
色々な試作品がありました。

「これは強引やろ!」みたいなんも
仰山ありまして・・・
あくまでも付属品なのに、
「え、こっちが主役?」みたいな
目立ちまくりの試作もあったり。。。

「色々な試作品作りました」ふなくらさんとほりかわさんのイラスト

しかし・・・・
コーヒーメーカーで、「紅茶」って
ちょっとコアなコーヒー好きの方々には
はっきり言って・・・軟派なイメージもたれません?

鳥飼さん:「中国ではコーヒーメーカーを使って、各自勝手に
お茶を淹れているのをよく見かけたのでアリかと。」
あっさり返答。むむー・・・柔軟な姿勢。

とりがいさんの姿勢に感心するヤマサキ氏のイラスト

ついにカップに注がれた、アツアツのコーヒー。

あんなにええ香りをさせていたのだから
身体は自然とコーヒーに向かいましたね。
あんなにビビってたのに。

「うーん・・・いい香り・・・」コーヒーを飲むヤマサキ氏のイラスト

ブラックで頂きましたが・・・・
・・・・お、美味しいやんか!!!!
なんにしろ香りが良いですわ。
奥様、香りがよろしいことよ。
苦いといえばそりゃ苦いけども、
それは今まで思っていた
「にっが〜〜〜〜〜〜!!」ではなかった。
美味しい。美味しい。
こんなコーヒーなら全然イケるよ。

鳥飼さん曰く「コーヒーメーカーの市場について」
コーヒーメーカーの市場は、
お高くて性能の良いコーヒーメーカーが売れている一方で、
お安いモデルもたくさん出回っている、二極化状態。

基本、水を電熱で熱して豆の上に注ぐだけだから、
技術的には簡単なハナシ。
でも、「美味しいコーヒー」を淹れられるマシンに仕上げるとなると、
そこは追求のしがいがある。

彼が開発担当になって最初の使命は、
「美味しいコーヒーとは何か」を
客観的に語れるようにすること。
つまり「美味しさを数値化」していくことだった。

そもそも、「コーヒーの味」って、何味??

そこをはっきりさせるため、美味しいと言われている
コーヒーの成分を調べよう!
じゃあ、まずは、コーヒーのサンプル集めだ!ということで、
色々な喫茶店のコーヒーを持ち出す作戦を開始!!

サンプル集めをするとりがいさんの姿を想像するヤマサキ氏のイラスト

コーヒーは時間が経つと変質してしまうため、
鳥飼さんはお店でコーヒーが出てくると即座に別容器に移し、
その容器を氷の中へ。
そしてそのまま松下社内の分析センターへと持ち込んだ。

「関西の有名なお店の味は、たいてい調べましたね」と鳥飼さん。

こうして徐々に「美味しいコーヒー」の成分には
何が含まれているのかが解明されていった。
そして、「美味しさを数値化」した、
貴重なグラフが形になっていったのだ!

グラフを紹介するとりがいさんの写真

むずかしそー!!!僕グラフようわかりません!

すると鳥飼さんが教えてくれた。

「これは、店ごとのコーヒーの味の違いを比較できるグラフです。
それぞれ、苦味、渋味、キレ、コク、といった軸ごとに
点数をつけて作りました」

ああ、なるほど。色ごとに、違うコーヒーのことを表している、と。

「最近多いのは、苦味、コクの成分が多めの、
しっかりした味わい。
28年前のモデルが想定していた味わいよりも、
かなり濃いめのコーヒーが出回っています。
ちなみに、安価なコーヒーメーカーで淹れたコーヒーの味は、
苦味だけが突出するなど、バランスの悪いグラフになるんですよ」

こうして味をグラフ化し、目で見てわかる状態にしたことで、
「松下の味」をどうすればよいかが
ハッキリ見えてくるというわけか!

検討の結果、鳥飼さんたちは、
「雑味の無いコーヒー」を目指すことにした。
雑味とは、苦味とコクが多すぎると出てしまう風味で、
要は「美味しくない味」ということ 。
苦味とコクをだしつつも、あくまでもバランスの良い味わいを
目標値にしたっちゅうことです。

雑味の出た味のグラフ松下の目指した、バランスの良い味のグラフ

匠の技をプログラミング

味の目標値が決まると、
今度はそれを実現するためのマシン作りがスタート。
鳥飼さんは1年もの間、休日も惜しんで喫茶店や
豆の卸屋さんを訪れ、美味しいコーヒーを入れる手順について
調べてまわった。

そしてコーヒーメーカーの試作品ができると、
今度はプログラム担当の神原さんも巻き込み、
試作品とパソコンを携えて、なじみの喫茶店へと通いつめた。

かんばらさんのイラスト

喫茶店では、マスターのコーヒーの淹れ方をもれなくチェック!
豆の上に何℃のお湯を注ぐのか。
そのときのお湯の量は、そして注ぎ方は。
蒸らしの時間は、そして2回目の注ぎ方はどうか・・・
そういった細かい動作を逐一把握して、
マシンにも同じ作業をさせるべく、
制御のプログラミングを進めていく。

マスターの動作を見て、プログラミングし、試作品の動作確認をし、
うまく制御できていない場合は調整を繰り返して・・・
「お店の閉店後に伺って、作業が深夜まで続く時もありました」 と
鳥飼さん。
このプログラミングの日々は
来る日も来る日も、なんと1ヶ月以上続いたらしい。

開発に汗を流すとりがいさんたちのイラスト

ほかにも、鳥飼さんがこだわった点がある。
1つ目は、水量の検知。
例えば1杯分のコーヒーと、5杯分のコーヒーでは、
注ぐお湯の量も注ぎ方も、蒸らしのタイミングも違ってくるのが
コーヒーの真髄のひとつ。
そこで鳥飼さんは、神原さんに
「水の量を検知するマシンを作って欲しい」と注文。
神原さんはいろいろ試した結果、
セットされた水が熱湯になるまでの時間によって、
水量が「3杯まで」なのか、
「3杯以上」なのかを検知するシステムを開発。
その検知結果で微妙に淹れ方が変わるコーヒーメーカーを
作ることに成功した!

2つ目は、ミルの性能。
豆を挽くときに、一粒でも挽き残りがあっては許されない。
かつ、挽き終わると同時に、ミルはストップされねばならない。
この微妙なタイミングを掴むために、
神原さんの奮闘が続いたという。

そして、ミルそのものの耐久テストにも気合が入っている。
膨大な時間を費やし、通常よりも硬い豆を挽くというテストを
何時間も何時間も繰り返した。
ミル可哀想ー!!!!
来世、ミルやったらどうしよー!!!

ミルの耐久試験のイメージイラスト

そして、試作品が徐々に洗練されてきたら、今度は試飲の時。
これももちろん主に鳥飼さん、神原さんが担当する。
豆の卸屋さんが松下の開発用に
特別にローストした「評価豆」を用いて、
来る日も来る日も試飲したんですって。

評価豆100キロ以上を一週間で使い切るんだって!

こうして、商品化への道が徐々に開けていったわけだけれど、
最後に、社内の人たちにも試飲してもらった時、
味の好みがいろいろと分かれたのだそうだ。
同じコーヒーでも、人によっては濃いと思うし、
薄いと感じる人もいる。

「結局、コーヒーの味はゴールがあってないようなものです。
でも、そんな中で、松下のコーヒーメーカーは、
より多くの人が楽しめる味であることを追求しました」と鳥飼さん。

松下のコーヒーメーカーの良いところは、
さっきのグラフにもあったように、
何か特別な個性を際立たせるのではなく、
さまざまな味わいの要素を平均的に出している。
で、もし、濃いコーヒーが好きな人は、
自分で豆の量を多めに入れてみればいいし・・・という、
最終的には「自分で調整できる」余裕を残してくれている。
その余裕自体が、「松下の味」になっているというわけ。
うーむ・・・「余裕」が必要ですよね。男には。。

「色んなゴールがあるのです」と語る、とりがいさんのイラスト

とはいえ、豆の量も水も同じであれば、
例えば今日初めて使う人でも、美味しいコーヒーが淹れられる。
難しい操作も不要だから、誰でも簡単に扱える。
そういう意味では、『いつも同じ味のコーヒーが飲める』ということも
コーヒーメーカーの利点と言える。
聞けば、同じ喫茶店の同じマスターが淹れたコーヒーでも、
その日、その時の手加減によって
味は毎回、微妙に変わっているのが事実。
でもコーヒーメーカーなら、誰でも自分の好みの味が
「毎回同じ味」で楽しめる!
毎回誰が淹れても美味しい!そんなウマイ話が!!!

「そういえば、うちも子供が淹れてくれるんですよ」
と鳥飼さん。
パパの作ったコーヒーメーカーを使ってるお子さん・・・
ええなああ。なんか羨ましいなああ。
ちなみに僕のお父さんはこないだ家で
コーヒーこぼして自分で拭いてました。

「お父さんが作ったコーヒーメーカー」イメージイラスト

それでは、鳥飼さんたちがコーヒーメーカー開発の際に、
ご協力頂いたという喫茶店(豆屋)へ行ってみよー!!
(取材時に淹れていただいたコーヒーの豆も、
ここのお店のもの!)

行ってみよー!もう道は迷わないよ・・・

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