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極秘任務 難攻不落の金庫を破れ! 〜床下耐火金庫 耐庫番に挑む〜

極秘任務 難攻不落の金庫を破れ! 〜床下耐火金庫 耐庫番に挑む〜
他の発見伝も見てみる 極秘任務 難攻不落の金庫を破れ! 〜床下耐火金庫 耐庫番に挑む 発見者・にぎりこぷし
俺の名はにぎりこぷし職業はしがないイラストレーター
だがそれは、世を忍ぶ仮の姿…
ミッション1 松下電工へ潜入せよ!
7月某日、俺はある秘密組織からの依頼で、世界的大企業“松下電工”の金庫を破るという、とてつもない任務を遂行するため、大阪府門真市の松下電工本社へとやってきた。

そう、俺の正体は秘密工作員…つまりスパイ。
そして、破る金庫の名は…耐庫番(たいこばん) 「ででん」
なめたネーミングだが、その実体は不明。 しかも、肝心の金庫の中身もきかされていない。
現時点では、組織の人間との待ち合わせの時間と場所がわかっているだけだ。とにかく謎の多い任務である。
この服あつい…
それにしても、こんな真っ昼間に、しかも松下電工のゲート前で待ち合わせるなんて、まったくもってデンジャラス。
「ここは写真撮影禁止ですよ」「あ、いやええと」
俺が巧みな話術で迫りくる警備員を煙に巻いていると、ゲートの中から 俺を呼ぶ声が……
振り返るとそこにはにこやかに(!)手をふる依頼人とおぼしき女性が 「にぎりこぷしさん!」「出たな秘密組織の女!」
さすがに依頼人がゲートの中から現れたのには度肝を抜かれたが、おそらくは、すでに数名のスパイが潜入して情報を収集しているのであろう。それだけ大掛かり、かつ困難な任務であるということだ。
林立する松下のビル軍の中を進む。
ゲート内に招き入れられた俺は案内されるがままに敷地内を進み、ついにその建物へと至る。
「ここに金庫が…」ドンッ!
緊張する俺とは裏腹に、依頼人は堂々と正面玄関から入っていく。
エレベータを降りると、そこは巨大なオフィスフロアで、数十人の人間がパソコンに向かってなにやら作業をしている。その中をおそるおそる進み、ある一室へと通された。
「ここよ」 「なっ!」
ミッション2 情報提供者と接触せよ!
その部屋で俺を待ち受けていたのは
俺の誕生日を祝うサプライズパーティ!
ではなく
なんと2名の松下電工社員であった! 小野寺氏 住岡氏
長年の経験が、俺にこの状況を瞬時に理解させる。おそらくこのふたりは情報提供者……。
部屋には1台の奇妙な金庫が無造作に置かれていた。どうやらこいつが耐庫番……
クリック
住岡氏
住岡氏がおもむろに金庫の構造について説明を始めた。
名刺によれば、彼は営業担当とのことである。
「あっどもども」 「住岡です」
それにしても、スパイに名刺を渡すとはいい度胸だ。
思わず俺も、イラストの仕事で使う名刺を渡してしまったではないか……。
金庫を設置している台の側面がくり抜かれ、中が見えている点から察するに、どうやらこの金庫は俺に金庫の破り方をレクチャーするために用意されたもののようだ。
予想的中
耐庫番(たいこばん)
俺の予想は正しかった。
やはり彼らは俺にこの金庫にまつわる機密情報を提供するつもりのようである。
ミッション3 実戦シミュレーション
俺は住岡氏の説明をもとに、実際の任務をシミュレートしてみた。
ステップ1 耐庫番を見つける
どこだ?
まずは耐庫番のありかを探さなければならない。
耐庫番は既存の床下収納を利用して、金庫を隠している。
床下収納といえばキッチンが一般的であるが、床下にスペースさえあれば、どこにでも設置できる。
上にカーペットを敷かれるなどすれば、見つけるのは容易ではない。
手間かけさせやがって フタがたわまないように補強材 しかも2本!
ステップ2 耐庫番を開錠する
次に待ち受ける関門はダイヤル錠とシリンダー錠のダブルロック。
シリンダー錠はピッキングに強いディンプルキー
なんて不用心な
そういえば、わが家の玄関もディンプルキーだ。
うちの場合、たいてい窓を閉め忘れているので侵入は容易であるが、残念ながら耐庫番に窓はない……。
ステップ3 耐庫番を持ち逃げる
鍵が開かないとなれば、いっそ金庫ごと持ち去ってしまおう!
しかし、耐庫番の底は地面に敷かれたコンクリートと金属製のフックでしっかりと固定されている……
コンクリートが乾く前に耐庫番(たいこばん)を埋め込んじゃう
物理学上説明できない現象
つまり、耐庫番は家と一体化しているわけで、家に居ながらにしてその家を持ち上げるなんて、もはやイリュージョンの世界。腰の悪い俺じゃなくても、困難を極める。
そこいらの金庫メーカーとは一線を画す”住宅建材メーカー”松下電工のなせる技だ。
ステップ4 耐庫番を燃やす
ならば、最後の手段、家ごと燃やしてしまおう!
といっても、耐庫番は1時間の耐火性能を有している。ちなみに、一般的な火災の消火に至るまでの時間は45分。つまり耐庫番はその必要ラインである45分はもちろんのこと、さらにプラス15分火に耐えるのだ。
かくなるうえは
ここから注入
強さの秘訣は、金庫の壁に注入されたコンクリート。壁面の鉄板は二重になっており、その鉄板同士の間にはみっちりコンクリートが詰められている。

これにより、炎による燃焼はおろか、熱によって中の書類が自然発火することすらない。家が燃え尽きても、金庫の中身は無事というわけだ。
「金庫は無事で〜す」 ※放火は重大な犯罪です。
万が一、開けられたとしても…
「お願いこのお金にだけは手えつけんといて死んだ主人が40年間わき目もふらずに働いてためた…」 「情に訴えるとは卑怯なり…」 ※ほんとはふつうの警報音です
「ガード番」という警報装置を接続しておけば、万が一のこじ開けに威嚇音で対応。(ちなみにこの装置はオプション。商売上手!)
ミッション4 耐庫番の弱点を探せ!
住岡氏の説明をきき、俺は今回の仕事を引き受けたことをおおいに後悔した。
この金庫は破れそうもない…
自信作! 
俺はもうひとりの情報提供者、開発担当の小野寺氏にさらなる情報を求めた。おそらく技術的な側面から、なんらかの糸口がつかめるにちがいない。
この床下収納金庫が製造されたのは?
1977年です。去年「耐庫番」としてリニューアルしましたが、変わったのは鍵と、オプションの「ガード番」を取り付ける装置ぐらいです
30年近く変わっていないということは、それだけ構造的に完成されているということだ。
「まさに古典的名作!」 「あとこのフタの角のとこなんか安全のためかなり削ってるんすよそれからとっても勝手に収納されるようになってるんですよホラ見てくださいよ」
ならば、狙い目は、唯一変更された鍵ということになるか……。
シリンダー錠の番号を忘れたといって問い合わせたら?
「身分証明書で本人確認をしないと、番号はお知らせできません」 「ぬかりないなー」
「ところで、小野寺さんて趣味とかあるんですか?」 「バイオリンを少々…」 「バ、バイオリン!!」
最後に……過去にこの金庫が破られたという話は?
「ありません」 「いやーんきかなきゃよかった!」
ミッション5 そして、絶望の果てに…
ガガガガガ  
まさに難攻不落。
我を失い、力まかせにふたを引っ張っていると、
パシャパシャ
なにやら後ろで物音が……。
「にぎりこぷしさんいーですよー次はこっち向きでお願いします!」 「いったいなにを?」 「写真とんないと取材にならないじゃないですか」 「あれ?これって秘密工作じゃ」 「やってもらうのは取材レポートです!」
「そういえば… なにやら仕事の依頼が… 松下電工の金庫を… うーん、ドライアイがひどくてよく見えないけど、とにかく、松下電工に潜入して金庫を破ればいいんだな…」 「変なかっこうしてるからおかしいと思いましたよ!」
「でもあなた秘密組織i(インターナショナルな)s(スパイの仕事を)M(メールで依頼)の人じゃ!」 「ちがいます!」 秘密組織ではなくisM編集部の工藤さん
ええと、じゃあ、これからなにを……?
もう、説明は終わりましたから、最後に記念写真を撮って、お開きにしましょう。
パシャリ
以上、にぎりこぷしがお送りしました。
イラストと秘密工作のご依頼、お待ちしてます。

(おしまい)

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