|
時はさかのぼって1986年。日本医科大学の木村教授(当時は国立身体障害者リハビリテーションセンター整形外科医長)という方が、ヨーロッパを視察した時のこと。腰痛治療の一貫として活用されていた「乗馬療法」の現場を目の当たりにし、教授は深く感銘を受けた。
「ぜひこの“乗馬療法”を日本でも実践したい。
しかし、日本は土地も狭いし、馬の数も足りない。
『生馬』を使わずして“乗馬療法”を実現するには・・・そうだ!
電動の馬を作ればよいのでは?」
日本における「乗馬療法」普及のため、教授はさっそくいくつかの企業に声をかけてみた。ところが、この斬新すぎるアイデアを引き受けてくれるところはなかなかなく、形になりかけては頓挫、という状況が続いた。
そんな木村教授と松下電工が偶然出会ったのは、1993年の秋のこと。
たまたま個人的にシステムキッチンを見に、松下電工のショウルームを訪れた教授。そこで目にした、キッチンプランをシミュレーションするための「VR(ヴァーチャル・リアリティ)システム」に驚愕。
|