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「レッツ・チャット」本体について様々な仕様が確定していく中で、松尾社長を悩ませる出来事が生じました。
「この機器自体はいいんだけどねぇ。私たち、置く場所に困るのよ」
モニタリングしていく中で、プロの介護スタッフから出たご意見。そう、機器をどこに、どうやって据えつけるのか?という問題です。
「レッツ・チャット」は患者さんがいちばん見やすい場所に設置しなくては意味がありません。ところが、患者さんがいちばん見やすい場所というのは、実は介護者にとって介護の邪魔になる場所であることが多いのです。
これを解決するために、松尾社長は「レッツ・チャット」専用の支持アームの開発に奔走することになりました。使えそうな部品を利用しては試行錯誤の繰り返し。支持アームを専門に作っている会社を探しては、全国各地を訪ねる日々が続きます。
「福祉機器は生産ロット数が少ない、そう言って尻込みされるお会社も多かったんですが・・・ある日、ついにお力を貸してくださる方と出会えたんです」
そのメーカーは長野県にありました。松尾社長が訪問したところ、いきなり役員の方が応対に出られ、「ぜひ詳しいお話を」とのお言葉が。実はその方には、障害を持つ娘さんがいらっしゃったそうです。そして熱心に説明する松尾社長に人一倍の共感をもち、即座に協力を申し出てくださいました。こうして、様々な環境に設置できる丈夫な支持アーム類がひとつ一つ、オプション品のラインナップに加わっていきました。
「開発中は、本当に人とのご縁に恵まれました。何か難関にぶちあたって、もうダメか・・・と思った矢先に、必ずこの時のように、快くご協力くださる方と出会うことができたんです。本当にありがたいことです」
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