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1章 実験ショーの開演

予告
1章 実験ショーの開演 ナビゲーター 安藤アン真樹
ナビゲータープロフィール
プロローグ 1章 2章 3章 4章
緊張感はオドロキに  
僕アンの目指す久留米市郊外の城島工場までは、
羽田から福岡空港まで1時間40分のフライトを経て、
そこから久留米駅まで高速バスで約50分、
さらにタクシーを乗り継いで20分という長い道程だった。
 
タクシーに乗車して10分を過ぎた辺りで、
日本三大河川のひとつである筑後川の川沿いのルートに入る。
その雄大な流れの周囲には緑豊かな田園風景が顔をのぞかせた。
 
ちなみに工場のある城島町は「花の露」「比翼鶴」
「有薫」といった銘柄でお馴染みの、九州地方でも屈指の酒処だ。
良い米が収穫され、良い酒が飲める土地は、間違いなく水質のいいエリア。
そんな自然豊かな環境の中に、目的地であるその工場は悠々と構えていた。
 
工場到着後、スタッフの方に案内され、
エントランスを通り最初に話をお聞きする会議室へと向かう。
その途中、この工場の奥には、フラスコやビーカーなどの実験道具や
精密なコンピューター類を備えた実験室があるとも聞いた。
日夜、研究に勤しんでいるスタッフの姿が僕の脳裏に浮かんだ。
 
“ガチャリ”
程よい緊張感を感じながら、僕はドアノブを回した。
室内では城島工場の責任者である大津工場長と、
もう1人のスタッフとおぼしき御仁が僕をむかえてくれた。
  松下電工株式会社 電器事業本部 久留米工場
パナソニック コミュニケーションズ株式会社
デバイスカンパニー 城島工場
(※)2005年4月1日より、パナソニック コミュニケーションズ株式会社 デバイスカンパニー城島工場は、「松下電工株式会社 電器事業本部 久留米工場」となりました。
城島工場長 大津 朋信 氏
水関連製品とともに20年
城島工場長 大津 朋信 氏
アルカリイオン整水器には開発当初から携わり、一号機(据置き型)から現行機種までを熟知する。
「はじめまして大津です。
今回は遠いところ、わざわざありがとうございました」
 
屈託のない笑顔で僕を迎えてくれた大津工場長は、
アルカリイオン整水器の開発当初からその研究・設計に携わり、
40代の若さでこの工場のリーダーとなった人物。
その物腰と雰囲気から察するに、
他のスタッフを叱咤激励しながら引っ張っていく、
心優しき頼れる兄貴分といった感じ。
 
それにしてもだ……、
以前僕はアルカリイオン水の謎を解ける喜びでワクワクしていると述べた。
それはまったく嘘ではない。本当だ。
しかし同時に別の感情をも持ちあわせていた。
 
何故なら、僕アンは言うならば完全な文系型人間で、
学生時代に数学や理科があまり得意ではなかったタイプ。
特に物理や化学は永遠に忘れ去りたい教科といってもいい。
 
それに対してここで研究・開発しているスタッフ達、
そして今対面している面々は間違いなく、理数系のスペシャリスト達。
折角、時間をさいて説明してくれたとしても、
彼等の言うことが果たして理解できるのか、実はかなり不安だったのだ。
 
いきなり飛び出すのはムズカシイ化学の反応式か? 
あるいはフクザツな機械の設計図か?
僕は工場長の一挙手一頭足に注目した。
 
だが次に彼の口から発せられた言葉は、
僕の予想とは大きく異なるものだった。
 
「いきなりイオン水云々ではちょっと退屈でしょう。
まずは我々のちょっとした余興というか、
実験ショーに付き合っていただけますか?
佐藤君、準備はいいかな」
 
しばし唖然とする僕の前で、
先程から工場長の傍らに腰掛けていたスタッフが立ち上がり、
グラスやペットボトルなどを並べ始めた。
 
「何だかオモシロそうだぞ……」
先程の不安など、どこ吹く風で、
僕はこれから行われるであろう実験ショーに見入っていた。
お、お茶の色が!?  
「こんにちは、佐藤です。
私の担当業務はアルカリイオン水の用途を調査・研究すること。
例えば、実際に我々の製品で生成されたアルカリイオン水を
“どういったカタチで料理に応用できるか”
“あるいはその料理に最も適したpHはどの値か”
などを調査研究しています。
 
そして、その内容や結果をカタログに掲載したり、
料理のレシピを作ったりして、お客様に提案をしています。
もちろん、アルカリイオン整水器の開発にも
フィードバックしているんですよ。
まぁ……自己紹介はこの位にして、実験ショーを始めましょう!」
 
「それでは行きますよ。まずはグラスを2つ並べます。
ひとつには水道水、もうひとつにはアルカリイオン水が入っています。
それぞれに同量のお茶の葉を入れますと……」
 
「ゲゲゲッ」
水道水の方はこれといった変化がないが、
アルカリイオン水の方は茶葉を入れるやいなや、
すぐに茶葉のエキスが溶け出しているではないか!!
改めて言うけど、これお湯じゃなくて“水”なんだよ!
 
 
営業推進チーム 佐藤 琢磨 氏
アルカリイオン水と調理のエキスパート
営業推進チーム 佐藤 琢磨 氏
F-1レーサーと同姓同名のこちらの琢磨さんは、レーサーの琢磨選手のその鋭いドライビングに負けない位、実験ショーで僕を驚かせた。
お茶の色の変化
茶葉を入れた瞬間から…   エキスが溶け出し   アルカリイオン水はあっという間に緑茶に!
「さてお次は、二つのグラスに少量のお茶を入れまして、
一つには水道水、もう一つにはアルカリイオン水を注ぎます。
(コポコポコポ……。)
当然、お茶の色は薄くなるはずですよね。」
 
 
またもや僕は自分の目を疑った。
水道水の方はお茶の色が薄くなったが、
アルカリイオン水の方は水かさはふえているものの、
なんと、お茶の色が変化していないのだ!!
逆に色が濃くなっているということ?
「えっ、何で???」
「実はね。
お茶の成分がアルカリイオン水によって、
さらに抽出して溶け出したんです。
だから水量は増えても、お茶の色はほとんど変化しません。
この2つの実験ショーから、アルカリイオン水が
高い浸透性に加え、優れた抽出力をもっているのがわかりますよね。
 
これらの優れた効果を調理の場にも応用できればと考えて、
我々は開発当初の94年から本格的に寿司屋や蕎麦屋、
パン屋や洋食レストランなどの飲食店、
そして栄養学を研究している大学の先生などにも協力していただいて、
データの収集および分析を行ってきました。
 
例えば鰹節や昆布からダシを取るのに、
アルカリイオン水はどの程度効果があるのか。
ごはんをふっくら炊くのにはどのpH値が最も適しているのか。
うどんや蕎麦、パスタをこねるといった際にも何か影響があるのか。
コーヒーや紅茶、緑茶に入れると味や風味は向上するのか……etc、
実験は多岐に渡って行われました。
それらを効果、pH値、味、色、食感、臭いとった様々な面から
考察するのですから、ホントに膨大な時間がかかりましたよ」
  アルカリイオン水はお茶の色が変化していない!
ムービーを見る click
 
佐藤さんによると、
アルカリイオン水と調理の関係については、
それまでの既存のデータや報告例があったそうだが、
それらに頼らず、開発当初から独自に市場調査とデータ収集を
おこなってきたのだそうだ。
 
料理というのは終わりのない分野である。
アルカリイオン水と調理の関係もまた然りだ。
現在でも開発チームは福岡市にある
私立大学の食物栄養学科と提携して、
バックデータの収集および分析を行っている。

ここで僕アンはあることを思いついた。

 

「そうだ、久留米と言えばトンコツラーメンじゃないか、
トンコツをアルカリイオン水でダシ取りすれば、
さぞかしウマイラーメンが出来上がるのでは」
……と質問を投げ掛けると、
 
「すでに県内で何軒かのラーメン店では、
アルカリイオン水が使用されていますよ。
短時間で効率良く豚骨から濃厚なダシが取れ、
しかもスープの味も安定しているので重宝されています」
 
これは豚骨に含まれているグルタミン酸などの旨み成分を
他の水よりもアルカリイオン水の方が多く抽出できるからとのこと。
 
「そうそう、私の調査ではアンさんお住まいの東京やお隣りの神奈川県でも
アルカリイオン水を使ってスープを作っているお店があるはずですよ」
そう得意げに話す佐藤さんは自分のホームページにも掲載しているという、
細かいデータが書き込まれた
オリジナルのラーメン店リストを見せてくれた。
その中には僕がかねてからマークしていた店も含まれていたので、
今度その味を(特にスープを)確かめに足を運ぼうと思う。
カラダにイイ水
「最後は焼酎による実験です。
九州のお酒といえばやはり焼酎ですからね。
今ブームにもなってますし。
 
え〜と、焼酎に試薬を2〜3滴入れます。
これはpH値を測定するための薬液です。


すると焼酎はオレンジ色に染まります。
これだとpH値は4.0〜5.0くらいかな。

  焼酎のpHは?
焼酎のpHは?
つまりこの焼酎は酸性なんですよ。
 
そこに水道水を入れると、
少しpH値が変化して薄黄色になりました。
だいたいpH値は6.0〜7.0という感じでしょうか。」
次にアルカリイオン水で水割りにしてみましょう」
 
 
すると今度は試薬が入ったオレンジ色の焼酎が、緑青色に変化した。
「今のpH値は9.5くらいかな。アルコール分の影響は別として、
  試薬を注ぐとオレンジ色(酸性)に、水道水とアルカリイオン水を注ぐと…????
試薬を注ぐとオレンジ色(酸性)に。水道水とアルカリイオン水を注ぐと…????
pH値のみを考えるなら、
これはカラダにやさしい飲物と言えるでしょうね。
食生活はなかなか変えられないでしょうけど、
アルカリイオン水を加えることで手軽にアルカリ性の飲物を
カラダに取り込むことができます」
 
「カラダによくても、味の方はどうなんだ?」と疑問を抱いた僕は、
即座に焼酎のアルカリイオン水割りを別に作ってもらい、
それをクィクィと飲んでみた。
ムムム、まろやかな風味で飲みやすい。
九州男児には「やっぱ焼酎ならロックたい」とかいわれそうだが、
東京人の僕にはときにキツクなりがちな芋の風味が
程よくマイルドになって、この方が遥かに飲みやすい。
お酒を楽しめて、しかもカラダにもやさしいと言うんだから、
なんだかとてもウレシイ気分。
(あとで聞いた話だが、
本来九州男児はお湯割りが基本なのだそうだ…。)
 
「……とはいえ、飲みすぎには注意ですよ!」と佐藤さん。
 
彼によって次々と繰り出される実験ショーは、
どれもこれも僕の度肝を抜くものばかりだった。
しかもその後の解説によって、
それらが単なるショーとして完結せずに、
アルカリイオン水にどんな効果があるのかがわかるのでタメになる。
そして何よりも楽しかった。
 
左:水道水 右:アルカリイオン水
水道水は薄黄色(弱酸性)に、アルカリイオン水は青緑色(アルカリ性)に!
水道水は薄黄色(弱酸性)に、アルカリイオン水は青緑色(アルカリ性)に!

pH値カラーチャート
ここでこれまで状況を見守っていた大津工場長が語り始めた。
「どうです? アルカリイオン水って面白いでしょ。
アルカリイオン水を引用すると、慢性下痢、消化不良、胃酸過多、制酸、胃腸内異常発酵の5項目の改善に有効!
それにね、医学的にも効能があることが証明されているんです。
現に私は元々胃腸が丈夫な方ではないので、
アルカリイオン整水器の開発に携わる以前は胃薬を常備していたのですが、
このプロジェクトでアルカリイオン水を飲むようになって、
すこぶる胃腸の調子がよくなった。今は薬いらずなんです。
他にも同じような兆候の表れたスタッフが何人かいるようです」

そういえば…
僕が水にはまり始めた頃、
アルカリイオン水の分子集団は他の水のそれよりも小さく、
細胞組織に浸透しやすいがために、
たっぷりの量でも、割りとすんなり飲めてしまう…
なんて話を聞いた事がある。
たくさん飲めるってことは、カラダの中をキレイにしてくれそうだな…。
僕の中で、いろんな考えがかけ巡った。


「それにアルカリイオン整水器からは弱酸性水も生成可能です。

アン's memo 効能について

弱酸性水はアストリゼントとして美容に用いられます。」
 
そうそう、それだよ。
どうしてアルカリイオン整水器なのに弱酸性水が出てくるのか。
もはや居ても立ってもいられなそうな僕アンを見て、
工場長は“まぁ、落ち着いて”と優しく目で諭して、こう呟いた。

「その辺の詳しいことは、
白水(しろうず)君と小早川君に聞いてみるといい。
整水の白水に、浄水の小早川。
2人とも水にはかなりこだわりを持っているスタッフでしてね。

名前にも“水”“川”と、水関連の言葉が入っているぐらいですから。
 
私の方からヒントをひとつ差し上げるならば、
アルカリイオン水も弱酸性水も、
電気分解によって作られるということ。
昔、化学の時間に実験しましたよね。
あの原理を応用するんです」

「デ、デンキブンカイ? 確か+と−の電極に……アレアレ」
とたじろぐ僕アン。

そんな僕の不安げな表情を一目して工場長は、
「ハハハ、そんなに心配しなくても大丈夫。
彼等ならその辺をわかりやすく説明してくれるはず。
次に私がアンさんとお会いするときは、
きっとアルカリマイスターになってますよ」と頼もしい発言。
 
アルカリマイスター=アルカリの達人か……、
この手の格好いい名称にすこぶる弱い僕は、
工場長の一言で、俄然ヤル気が出てきた。
ヤル気だけではない。
 
これまでの大津工場長のお話や佐藤さんの実験ショーのお陰で、
胃腸系に効能アリ
浸透性&抽出力が高く料理に役立つ、
焼酎は飲みやすくなる、
そしてデンキブンカイ!?……などなど、
おぼろげながらアルカリイオン水の実体がつかめてきたのだ。
 

「待ってろよ、
アルカリイオン水。
その正体を完全に解き明かしてやる!」
僕は心の中で強く叫んだ。
 
早速、工場長の案内で、僕は白水さんと小早川さんが
作業しているとされる実験室に向かい、その扉を開けた。
それは長年僕の中で待ち焦がれていた、
アルカリイオン水への謎の扉を開けることでもあった。


2章 イオンの秘密 へ

予告ムービー

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