ページの先頭です。
ここから本文です。
パナソニック株式会社の企業美術館、パナソニック 汐留ミュージアムはマティスとルオー展 ― 手紙が明かす二人の秘密 ―」を2017年1月14日(土)から3月26日(日)まで開催します。
豊かな美しさに満ちた堂々たる女性の姿を描いた、アンリ・マティス(1869−1954)の1939年の名作《ラ・フランス》。あるいは印象的な赤い衣装をまとう、ジョルジュ・ルオー(1871−1958)の1943年の連作からの《赤と金の小姓》。それぞれ、パリの国立美術学校のギュスターヴ・モロー教室で共に学び、フランス近代絵画の巨匠となった二人の輝かしい代表作ですが、描かれたのは第二次世界大戦中、しかもフランスの首都パリが陥落した危機の時代でした。なぜ二人はこれらの絵を描かなければならなかったのか、また、これらの絵にいたるまでと、その後の更なる高みへの軌跡を、本展では二人のあいだに交わされた手紙のやりとりを手がかりに、日本初公開の多くの作品と貴重な資料を含む約140点でご覧いただきます。
本展は、油彩画を中心に、手紙、デッサン、版画、彫刻、絵付け陶磁器、タピスリーや、当時最高の技術と気概を持つ出版人との協働で生み出された美麗な挿絵本などを通じて、手紙に秘められた二人の友情を解き明かす試みです。
名称: | 「マティスとルオー展 ― 手紙が明かす二人の秘密 ―」 |
会場: | パナソニック 汐留ミュージアム 東京都港区東新橋1-5-1パナソニック東京汐留ビル4F JR 「新橋」駅より徒歩約8分、東京メトロ銀座線・都営浅草線・ゆりかもめ「新橋」駅より徒歩約6分、 都営大江戸線「汐留」駅より徒歩約5分 |
会期: | 2017年1月14日(土)〜3月26日(日) |
主催: | パナソニック 汐留ミュージアム、産経新聞社 |
特別協力: | ジョルジュ・ルオー財団 |
後援: | フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、港区教育委員会 |
協力: | 日本航空 |
休館日: | 1月18日、25日 2月1日、8日、15日 |
開館時間: | 午前10時より午後6時まで (ご入館は午後5時30分まで) |
入館料: | 一般:1,000円 65歳以上:900円 大学生:700円 中・高校生:500円 小学生以下:無料 20名以上の団体:各100円割引 障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料で入館可能 |
担当学芸員: | 富安 玲子 |
・この展覧会は、ジョルジュ・ルオー財団の協力のもと開催されます。
1.貴重な油彩画や直筆の手紙が初来日します。
パリのジョルジュ・ルオー財団から出品される、モロー教室時代のデッサン《〈学者たちの間の幼児イエス〉のための習作》(1894)や、救国の少女の姿でフランスを描いた油彩画《聖ジャンヌ・ダルク》「古い町外れ」(1951)を始めとする4点の絵画や3点のタピスリーなどのルオー作品のほか、マティスからルオーに宛てた直筆の手紙2点が初来日します。
2.世界初の一挙公開が実現します。
ルオーの『気晴らし』シリーズの油彩画全15点が、世界で初めて一挙に展示されます。このような全点展示はフランスでも実現していません。また、この作品を原画に制作された美麗な版画集も合わせてご堪能ください。
3.二人の知られざる友情と、絵に秘めた思いを明らかにします。
のべ50年に及ぶ手紙のやり取りを手がかりに、家族ぐるみの友情の軌跡をたどります。中でもナチスの侵攻を機に描かれた美しい絵画、マティスの《ラ・フランス》やルオーの『気晴らし』シリーズなどに、彼らが共に大切にしていた祖国への愛を見出します。
◎会期中、作品保護のため一部展示替えがあります。
1月14日(土)〜2月20日(月)展示 ・ルオー《サロンにてI または 劇場にて》1906年
・マティス『ジャズ』(1947)より《イカロス》、《ピエロの埋葬》、《サーカス》、《カウボーイ》、《礁湖》
2月21日(火)〜3月26日(日)展示 ・ルオー《両腕を上げて肘掛け椅子に凭れかかる裸婦》1906年頃
・マティス『ジャズ』(1947)より《形態》、《水槽で泳ぐ女》、《道化師》、《馬、女曲芸師、道化》、《白い象の悪夢》
国立美術学校のギュスターヴ・モロー教室で共に学んだ研鑽の日々から、サロン・ドートンヌへの出品などを通して、フォーヴィスムなどの新しい芸術にまい進する、新進画家の日々を展覧します。
☆マティスの故郷、カトー=カンブレジのマティス美術館からの貴重な初期の油彩画《スヒーダムの瓶のある静物》(1896)や、初公開となるルオーの国立美術学校時代の作品など。
マティス《スヒーダムの瓶のある静物》1896年
マティス美術館、ル・カトー=カンブレジ
短い平和をはさんで2つの世界大戦が起こる激動の時代、パリで活動するルオーと南仏ニースに拠点を移すマティス、そこに ニューヨークで画商としてルオー作品を扱うマティスの子息ピエールが加わり、次の世代にも広がっていく交流を追います。
☆マティスの子息ピエールが画商として取り扱い、日本に入った「旧・福島コレクション」のルオー作品から《曲馬団の娘たち》(1924−25)や《大馬車(旧題:サルタンバンク)》(1931)等3点が集います。
マティス《窓辺の女》1920年 みぞえ画廊
二人の画業のうち、気骨の出版人テリアードとの協働作業は見過ごせません。ナチスによるパリ占領期に彼が発行した芸術誌『ヴェルヴ』をはじめとする本作りの仕事は、油彩画を自由に発表することが難しかったマティスとルオーにとって、唯一の「気晴らし」となりました。二人が作品に込めた祖国への愛を探ります。
☆テリアードによる技術の粋を凝らした美麗な芸術誌『ヴェルヴ』は、二人が表紙を描いた7冊全てを展示します。
☆ルオーの「気晴らし」シリーズの油彩画全15点を世界で初めて一挙に展示します。
ルオー《聖ジャンヌ・ダルク》「古い町外れ」1951年
個人蔵(ジョルジュ・ルオー財団協力)、パリ
色彩と形態の研究を進めるマティスのエポックメイキングな作品集『ジャズ』。一方ルオーは《聖顔》など宗教的な画題を極めていきます。資質の異なる友人の仕事を尊敬しあった二人の豊かな実りをご覧いただきます。
☆マティスによる、形と色の探求が花開いた版画『ジャズ』(1947)を展示します。
☆ルオーによる、重厚な油彩の塗りで輝く色彩世界を表した名作《秋の夜景》(1952)や、日本初公開となる、ルオーの油彩画をタピスリーに移した《聖顔》(1937)などを展示します。
ルオー《秋の夜景》1952年 パナソニック 汐留ミュージアム
二人の手紙のやり取りからは意外な素顔が明らかになりました。この手紙の発見者であり、『往復書簡集』の編者であるマンク氏が彼らの50年を語ります。
講師:ジャクリーヌ・マンク氏(パリ市立近代美術館 学芸部長)※フランス語による講演、日本語同時通訳付き
日時: 2017年1月14日(土)午後2時〜午後3時30分(開場は午後1時30分)
会場:パナソニック東京汐留ビル5階ホール
定員: 150名(要予約)
聴講費:無料(ただし本展の鑑覧券が必要です)※未就学児はご遠慮ください。
11月1日(火)より受付開始(受付時間:午前8時から午後10時)
BS日テレの「ぶらぶら美術・博物館」などでもお馴染みの山田五郎氏による、本展を楽しく見るヒント満載のトークです。
講師:山田五郎氏(評論家)
日時:2017年2月10日(金)午後2時〜午後3時(開場は午後1時)
会場:パナソニック東京汐留ビル5階ホール
定員: 250名(要予約)
聴講費:無料(ただし本展の鑑覧券が必要です)※未就学児はご遠慮ください。
12月5日(月)より受付開始(受付時間:午前8時から午後10時)
・お申し込み方法 : 講演会はハローダイヤル03-5777-8600へお電話にてお申し込みください。
※簡単なアンケートにご協力いただきます。
※受付は先着順、定員になり次第締め切らせていただきます。
※定員に達しなかった場合、当日受付をする場合があります。
※未就学児はご遠慮ください。
※お申し込み時にいただいた個人情報は、本イベントの受講管理の目的でのみ使用致します。
なお、お預かりした個人情報は、上述の目的での使用に同意いただいたものとさせていただきます。
会期中の「ふみの日」にあたる、1月23(ふみ)日(月)、2月23 (ふみ)日(木)、3月23 (ふみ)日(木)にご来館の方に、オリジナル絵はがきをプレゼントします。大切なご友人に、直筆の郵便などいかがですか?
担当学芸員によるギャラリートークを毎週開催します。
1月22日(日)、28日(土)/2月3日(金)、11日(土・祝)、17日(金)、26日(日)/3月3日(金)、10日(金)、16日(木)、21日(火)
いずれも午後2時〜(予約・参加費は不要ですが、本展の観覧券が必要です)
※会場の混雑状況によってはスライドトークに変更になります。
展示室: | 面積:450u 天井高さ:3.7m |
ルオーギャラリー: | フランスの画家ジョルジュ・ルオーの作品を常設展示。 ルオーは独特の太い描線、厚く塗り込められた絵の具、ステンドグラスを想わせる光り輝く色彩で、 道化師や裁判官、聖書風景などを描き続けました。 当館の所蔵作品よりテーマ展示を行います。(ジョルジュ・ルオー所蔵作品数:約230点) |
ミュージアムショップ: | パナソニック 汐留ミュージアムオリジナルグッズをはじめ、各展覧会に合わせた関連書籍、グッズなどを販売。 ショップのみのご利用も可能です。 |
報道関係者様:パナソニック 汐留ミュージアム 倉澤 電話:03-6218-0078
お客様:ハローダイヤル 03-5777-8600
関連サイト: http://panasonic.co.jp/ew/museum/