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「平等院ミュージアム鳳翔館」の照明設計が北米照明学会照明賞「Award of Merit」を受賞

パナソニック株式会社 エコソリューションズ社は、北米照明学会（IES、本拠地：ニューヨーク）主催の「2016　IES Illumination Awards（北米照明学会賞)」で、平等院（京都府宇治市）の博物館「平等院ミュージアム鳳翔館」の照明設計において、「Award of Merit」を東京国立博物館 デザイン室長 木下史青氏と連名で受賞しました。

北米照明学会照明賞は、照明学の権威として知られる北米照明学会が主催する、照明設計を対象とした国際的な照明デザイン賞で、その専門性・創意工夫・オリジナリティを評価の対象としています。「Award of Merit」は、有効な貢献をした照明デザインに授与されます。

【照明設計の概要】
平等院ミュージアム鳳翔館は、2001年の開館後10年以上を経て、昨年2015年に照明をリニューアル。東京国立博物館 学芸企画部 企画課 デザイン室長 木下史青氏監修の元、照明設計を行いました。照明デザインを新たに行い、展示物の見え方を大幅に改善し、貴重な国宝や文化財を美しく鮮明に照らすことでその本質を映し出すことを目指しました。展示物のもつ本来の色味や、繊細な模様などを忠実・立体的に再現するために色の再現性の高いLEDを用い、美しく照らしています。

国宝である「梵鐘」を照らす器具には、通常の調光グレアレスユニバーサルダウンライトに、展示物の色を自然に見せる「美光色」機能を追加した特注品を開発し、梵鐘がもつ独特の青銅色を美しく忠実に再現。また器具を調光することで細かい模様を鮮明に見せ、梵鐘に写りこむ影を軽減しました。
平等院のシンボルである国宝の「鳳凰」と「雲中供養菩薩像」26躯の演出では、スポットライトで光をフォーカスし展示物のみに当て、周囲から浮き立つような迫力ある展示を実現しています。展示室全体も美しい空間になるように設計し、平安時代の優美さや、国宝の奥深さを味わうことのできる照明演出です。

消費電力も70％(※1)削減、従来照明の年間ランニングコスト（電気代と交換ランプ費用）を比べた場合、約82％(※2)の削減が可能となり、省エネと経費削減を実現しました。

※1：経済比較条件　1日8時間、365日点灯として試算／既存光源を今回納入のLED照明器具に置き換え
※2：1日8時間の点灯を1年間続けた場合では従来照明のランニングコストが年間で約202万円、今回納入したLED照明器具では年間約37万円と大幅削減

【関連URL】
▼世界遺産平等院HP
http://www.byodoin.or.jp/ja/index.html

▼平等院ミュージアム鳳翔館に LED照明器具を納入（2015年11月12日）
http://news.panasonic.com/jp/press/data/2015/11/jn151112-1/jn151112-1.html

▼LEDの光の演出で美しく浮かび上がる「平等院ミュージアム鳳翔館」の国宝たち（2016年1月28日)
http://news.panasonic.com/jp/stories/2016/44735.html

▼平等院ミュージアム鳳翔館　ソリューション事例
http://www2.panasonic.biz/ls/solution/theme/ledtech/byodoin/

▼IES　Illumination Awards
http://www.ies.org/ia/

【ご参考】

平等院
永承7年(1052年)、関白藤原頼通が父・道長より譲り受けた別荘を仏寺に改め平等院と号し、翌年鳳凰堂を建立しました。建築･彫刻･絵画･工芸が一体化し、国内では最も密度の高い国宝の集積空間です。
「平等院ミュージアム鳳翔館」は、平安時代の国宝「梵鐘」「鳳凰」「雲中供養菩薩像26躯」をはじめとする平等院の宝物を収蔵、展示する施設として2001年に開館しました。史蹟名勝である平等院庭園に調和する外観と自然光と照明を生かした空間演出を特徴としています。

上記の画像をご使用の際は、宣伝・広報部　マーケティング広報課の足立（03-6218-1166 ）までご連絡ください。