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2015年2月6日 パナソニック 汐留ミュージアム 「ルオーとフォーヴの陶磁器」展
2015年4月11日(土)-6月21日(日)

パナソニック株式会社の企業美術館、パナソニック 汐留ミュージアムは「ルオーとフォーヴの陶磁器」展を2015年4月11日(土)から6月21日(日)まで開催します。

開催趣旨

1906 -11年、パリ近郊、陶芸家メテの工房。
芸術の革新を担う若き画家たちが魅せられた、絵画と陶芸の競演。

20世紀初頭のフランスで、新しい表現を模索していたジョルジュ・ルオーやアンリ・マティス、アンドレ・ドランなどの画家たち。本展は、「フォーヴ(野獣)の画家」と称された彼らが絵付けした陶磁器を日本で初めて紹介する展覧会です。併せて、画家たちの制作に重要な役割を果たした陶芸家アンドレ・メテの生涯と作品を展観します。

激しい色彩を特徴とする絵画が出品された1905年のサロン・ドートンヌの展評に由来して、「フォーヴの画家」と称されるようになった画家たちは、時期を同じくする頃、陶器の絵付けに夢中になります。芸術と生活の結びつきを求める当時の芸術潮流の中、実験的な芸術運動を展開していた画家たちは、鮮明な色彩や輝くマティエール、そして大胆な装飾性を生み出す陶芸に強く惹きつけられます。画商ヴォラールの推奨や陶芸家アンドレ・メテの情熱もあり、画家たちは、メテの用意する皿や壺に、大胆な表現と巧みなタッチによる個性的な絵付けを施していきます。その新しい装飾性と色彩の輝きは、批評家やコレクターをおおいに魅了したのです。

本展は、特に実りある陶磁器制作を行ったルオーを大きく取り上げ、また知られざる陶芸家メテに焦点を当てながら、1906年から11年という短期間に集中して制作された画家たちのやきものを一堂に会して展観します。陶磁器、下絵、油彩、水彩、資料など約140点を通して、20世紀初頭における絵画と装飾芸術の関係を探り、見過ごされがちなフォーヴィスムの一側面を浮き彫りにします。フォーヴの画家とメテの陶磁器は、日本ではほとんど所蔵がなく、フランスからおよそ70点が初来日となる本展は、個性的な作品がそろいます。

*「秋季展」。フランスの美術展のひとつで、毎年秋にパリで開催される。保守的なサロンに反発して、マティス、ルオー、マルケらが中心となって1903年に創立された。絵画、彫刻、装飾美術など様々な部門をもち、現在も開催されている。

企画展概要

名称: 「ルオーとフォーヴの陶磁器」展
会場: パナソニック 汐留ミュージアム
東京都港区東新橋1-5-1パナソニック東京汐留ビル4F
JR 「新橋」駅より徒歩約8分、東京メトロ銀座線・都営浅草線
・ゆりかもめ「新橋」駅より徒歩約6分、都営大江戸線「汐留」駅より徒歩約5分
会期: 2015年4月11日(土)〜6月21日(日)
主催: パナソニック 汐留ミュージアム、NHKプロモーション、毎日新聞社
後援: 在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、港区教育委員会
協賛: 大日本印刷
協力: エールフランス航空
特別協力: ジョルジュ・ルオー財団
休館日: 毎週水曜日(但し4月29日、5月6日は開館)
開館時間: 午前10時より午後6時まで(ご入館は午後5時30分まで)
入館料: 一般:1,000円 65歳以上:900円 大学生:700円 中・高校生:500円 小学生以下:無料
20名以上の団体:各100円割引
障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料で入館可能
担当学芸員: 萩原 敦子

展示のみどころ  ※出品作品は予告なしに変更になる場合があります。

第1章:陶芸家アンドレ・メテ ―その作品と生涯

20世紀初頭のフランス陶芸史に名を残したアンドレ・メテ André Metthey (1871-1920)は、陶磁器の装飾に力強さを復活させ、色彩と形態への飽くなき探求を続けた陶芸家です。初期のb器作品から鮮やかな色彩で彩られたシンプルなファイアンス、そして後期の繊細で優美な装飾の施釉陶器まで、フォーヴの画家の重要な協力者だった陶工メテの活動と作品を紹介します。

【出品作品】
・アンドレ・メテ 《大皿 アダムとイヴ》 1909年 パリ市立プティ・パレ美術館
・アンドレ・メテ 《卵型花瓶 幾何学模様と野兎》 1910-11年頃 ブロ・コレクション
・アンドレ・メテ 《蓋付丸形小箱 鳥と星座》 1918年頃 ブロ・コレクション
・アンドレ・メテ 《花瓶 鳥と植物》 1909年頃 パリ市立プティ・パレ美術館
・アンドレ・メテ 《陶器下絵》 個人蔵、ムードン             ほか

アンドレ・メテ
《大皿 アダムとイヴ》 1909-20年
パリ市立プティ・パレ美術館

第2章:フォーヴの陶磁器 ―火の絵画

マティス、ドラン、ヴラマンクらが絵付けした作品を「フォーヴの陶磁器」として一堂に会して紹介します。彼らは1906年頃よりメテの工房で陶器の絵付けに取り組みます。ファイアンスの光沢ある白い釉に、画家たちの軽快なタッチによる色彩が美しく発色する彼らの作品からは、それぞれスタイルやモティーフは異なるものの、各画家の関心と個性が溢れ出ています。「フォーヴの陶磁器」は1907年のサロン・ドートンヌにまとめて出品されました。

【出品作品】
・ジャン・ピュイ《皿 金魚》 1907-09年 パリ市立プティ・パレ美術館
・アンドレ・ドラン《花瓶 幾何学模様》 1907年 パリ市立近代美術館
・モーリス・ド・ヴラマンク《皿 白地に黄橙と緑の葉》 1907-09年
・パリ市立近代美術館
・アンリ・マティス《花瓶 装飾的な花》 1907年
 ラロック=グラノフ・コレクション、パリ
・ルイ・ヴァルタ《花瓶 レダ》 1908年頃 パリ市立プティ・パレ美術館 ほか

アンドレ・ドラン
《花瓶 幾何学模様》 1907年
パリ市立近代美術館
©Jean-Yves Trocaz /Musée d'Art Moderne / Roger-Viollet

第3章:ルオーと陶芸 ―色彩とマティエール

陶器制作に長期にわたり熱中し、実り多き活動をした画家、それがジョルジュ・ルオー Georges Rouault(1871-1958)です。1906年から13年までの7年間に、豊富な作品群が生まれました。釉薬の輝きを生かしたルオーの陶磁器には、彼の絵画と同様の青を基調とする鮮やか色彩が用いられ、描かれた主題は、裸婦、道化師など絵画となんら変わることはありませんでした。

【出品作品】
・ジョルジュ・ルオー《砂糖入れ 裸婦》 1911年 清春白樺美術館
・ジョルジュ・ルオー《花瓶 水浴の女たち》 1909年 パナソニック汐留ミュージアム
・ジョルジュ・ルオー《大皿 オフィーリア》 1909年頃 グルノーブル美術館
・ジョルジュ・ルオー《裸婦》 1909年頃 グルノーブル美術館
・ジョルジュ・ルオー《水浴の女たち(構成)》 1910年頃 出光美術館    ほか

ジョルジュ・ルオー
《花瓶 水浴の女たち》 1909年
パナソニック 汐留ミュージアム

関連イベント

講演会「サロン・ドートンヌとフォーヴの陶磁器」

・講師:後藤新治氏(西南学院大学教授 本展監修者)
・日時:2015年5月9日(土)14時〜15時30分(開場は13時30分)
・会場:パナソニック東京汐留ビル5階ホール
・要予約 定員200名
・聴講費:無料(ただし本展の観覧券が必要です。半券可。)

ワークショップ「マヨリカ・ペインティングに挑戦!」

真白な素地に豊かな色彩で描くマヨリカ陶器の絵付けに挑戦しよう。

・講師:若林和恵氏(陶芸家)
・日時:2015年5月30日(土)14時〜16時30分(開場は13時30分)
・会場:パナソニック東京汐留ビル3階ホール
・要予約 定員20名
・参加費:2,500円(焼成・発送費込み)
・対象:小学生〜大人

講演会・ワークショップへのお申し込み方法

お申し込み方法:ハローダイヤル03-5777-8600へお電話にてお申し込みください。
・受付開始日:2015年3月2日(月)より
・受付時間:8時から22時
《必要事項》
@イベント名 A氏名(参加希望者全員の氏名が必要です) B住所 C電話番号
※簡単なアンケートにご協力いただきます。
※受付は先着順、定員になり次第締め切らせていただきます。
※お申し込み時に頂いた個人情報は、本イベントの受講管理の目的でのみ使用致します。なお、お預かりした個人情報は、上述の目的での使用に同意頂いたものとさせていただきます。
※定員に達しなかった場合には、当日受付をする場合があります。

学芸員によるギャラリートーク

・日時:2015年4月25日(土)、5月15日(金)、6月6日(土) 14時〜(約40分)
・予約不要(当日展示室にお集まりください)
©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2015 E1425

お問い合わせ

報道関係者様:パナソニック 汐留ミュージアム 倉澤 電話:03-6218-0078
お客様:ハローダイヤル 03-5777-8600
関連サイト: http://panasonic.co.jp/ew/museum/

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