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皆さま、こんにちは。インパルスマネージャーの園部です。
過去2回の私のスタッフ目線コラムで「スタッフ紹介」をさせて頂き、
今後も「スタッフ紹介」を継続させて頂く予定ですが、今回は、特別編として、私の昔語りをさせてください。
例年、この時期にマネージャーは遠征や関東のチームとの対戦準備を始めるため、
過去のシーズンを思い返し、資料を見返す機会が多くなります。
そんな中で思いを馳せた過去のエピソードと共に、私が入部してからのチームの変化、マネージャーユニットの変遷、
そして、苦しかった時代に私を助けてくれた人、LB#10高山選手のお話をさせて頂きます。
2007年、私は当時の松下電工に入社、インパルスに入部しました。
当時は10名近くのマネージャーがいて、強力なリーダーシップをもつ女性マネージャーの先輩がリーダーを務めていました。
(2007年当時のマネージャーユニット)
私はビデオ担当となり、以降2010年までビデオ担当を続けます。
この年、チームはライスボウルで関西学院大学と対戦し、日本一になります。
母校との対戦は一生の思い出ですが、当時の私のチームへの貢献力は限りなくゼロに近かったのでは、と思っています。
これが、今も私がチームに残る理由の一つです。
(エースRB#20石野選手。優しくて大好きな先輩でした)
(ご存知、QB#8高田選手。鉄男さんと今年も共にフットボールができて本当に嬉しいです)
(ライス優勝後、リーガロイヤルホテル様からお祝いのケーキを頂くというサプライズがありました。
左から山本先輩、鉄男さん、野口ゲームスタッフ、仲田先輩、山中DEFコーデイネーターです。)
2008年、マネージャーは2007年と同様の布陣。
ライスボウルで立命館大学と対戦し、敗れます。ライスボウルで負ける辛さ、悔しさを、嫌というほど味わいました。
2009年、マネージャーリーダーをしていた先輩が引退し、選手出身の男性マネージャー小林さんがリーダーとなり、
選手とマネージャーの両方の視点を兼ね備えたマネジメントで、チームとマネージャーユニットを引っ張っていました。
当時はビデオ編集技術・機器の革新前で、ほぼ毎日、朝礼前、昼休み、定時後とクラブハウスにつめて編集作業を行っていました。
小林さんとは、その地道でボリューム溢れる作業を共に乗り越えた「同志」の様な絆が、今でもあります。
2010年、チームはJXBに出場しますが、オービックシーガルズに敗れます。大舞台で敗れる辛さを経験した2度目の試合です。
マネージャーの数は2009年迄から大幅に減り、小林さんを含む4名のマネージャー陣営でしたが、意識が高く経験も長いプロ集団でした。
「誰かを勝たせてあげたい」という思いは時に自身の取り組みの原動力となりますが、
このシーズンで小林さんが引退することがわかっていたので、勝たせてあげたかった、という思いが今でもあります。
(圧倒的なカリスマ性を持っていた、現役時代LB#10東先輩。)
(今も現役を続ける同学年のLB#6増谷選手)
(万羽鶴プロジェクトで、毎日全国各地の方から折り鶴を送って頂き、JXBでは1万羽を超えました。
多くの方に応援頂いていることを感じ、とても嬉しかったです。)
2011年にチーム幹部が代わり、マネージャーは小林さんが引退。
チームはセカンドステージで敗退。
女子マネージャー3名で練習、試合運営を行っていました。
他マネージャーの勤務地が離れていた都合もあり、試合前日のトラックへの荷物積み込みや、
練習準備をマネージャー1人で行うことも多く、「やれば何とかなるものだ」と感じることが多かった年です。
一方、マネージャーが少ないことから、選手も色々と協力をしてくれて、
「やれないことは人に助けてもらうことも必要、チームなのだから。」ということも学びました。
2012年、チームは最も苦しい時期に入ります。
きっと、過去に幾度もチームにとって苦しい時期はあったと思うのですが、
私が経験した中で、2012年は最も苦しいシーズンでした。
時期同じくしてマネージャーユニットにも大きな変化があり、ベテランマネージャーが全員引退し、
マネージャーは私と入部1年未満の若手スタッフ達でのスタートとなり、私がリーダーを務めることになりました。
上の人が引っ張ってくれる、同期が一緒にいて支えてくれる、そんな環境からガラリと変わり、
相談する先輩がおらず、業務量は倍増し、新しいスタッフを教育し、ユニットを取りまとめる。
それまで先輩方に甘えてきた私にとっては、これらの変化を一人で抱えきれず、本当に苦しみました。
当時、チームも勝てない状況が続き、何かを変えないといけない、という切迫感がチーム内に流れていた様に思います。
チームがそんな状況の時に、マネージャーがチームの足を引っ張ることはできない。
けれど、現実として業務はオーバーフローし、ユニットはまとめきれず、私は常に心身不安定。
この状況をどうしたらいい?私に何ができる?と、ずっと自問していました。
この時、私がすがる思いで、チームのこと、マネージャーのことで相談をしたのが、高山くんです。
(大変長らくお待たせいたしました)
高山くんは、2008年、私の1個下の代で、インパルスに入部してきました。
入部当初は、爽やかでオチャメな後輩、というイメージでしたが、年を重ねる毎に、彼への印象は代わり、
今は、最も尊敬する人の一人です。彼は常に正直で真摯で、私は今でも彼の前に立つと、
決して嘘はつけず、心臓がキュとなる様な、背筋が伸びるような気持ちになります。
2012年当時、私が彼に相談したのは、彼のフットボールへの取り組み、他者との関わり方を見る中で
彼なら信用できる、チームという大きな視点でマネージャーユニットや私に対して意見を言ってくれる、と感じたからだと思います。
彼は、私の小さいけれども数多ある悩みを聞き、丁寧に自身の意見を言い、アドバイスをしてくれました。
私が高山くんという選手の力をはっきりと感じたのはその時です。
そして翌年、彼は主将になります。
彼が主将になってから2年、勝てないシーズンが続きました。
しかし、就任時に言っていた「3年で勝てるチームにする」という言葉を、2015年に体現します。
まさに、高山主将の「有限実行」でした。共にそれを実行できたこと、本当に嬉しかったです。
彼の主将としてのあり方は、多くの人が語ってきたことですので、ここでは多くは語りません。
主将であるとかないとか、そんなことには関係なく、
彼はインパルスにおいて欠くことのできない存在であり、インパルスの精神を体現する人物であり、
そして、当時どっぷりと穴に落ち込んでしまっていた私を助けてくれた人だ、ということなのです。
最後にもう少し、彼にまつわるエピソードをお話したいと思います。
インパルスにいる誰しもが、高山くんとのエピソードを持っているのではないでしょうか。
彼は、怪我をしている選手、調子のあがってきた選手、悩んでいる選手、そしてスタッフの人々に、ちょっとした声かけをします。
その言葉はすごく自然です。
高山さんの一言で勇気づけられた、という選手の声を聞きます、スタッフの声を聞きます。
彼は、普段から、スタッフの動きにも目を配り心を配っています。
練習前にマネージャーはドリンクを準備し各パートの場所に配置するのですが、
彼はマネージャーの人数が少ないことを察してか、さっとDLパート分を手にとり、DLの練習場所まで持っていきます。
本当に些細なことですが、こういうことを気まぐれではなく、常に、自然に、当たり前にできる、それが彼の力だと思います。
また、これは少し前のことになりますが、今年のライスボウル終了直後、表彰式にスタッフを出そうと声をかけてくれました。
人数の関係で結果的にそれは実現できませんでしたが、誰しもが興奮冷めやらぬあの状況で、
迷うことなくスタッフをチームの一員として選び名を挙げてくれたことが、嬉しかったです。
(JXB記者会見で、ハドルマガジン小西さんに撮って頂いた写真です)
インパルスは、人として成長せんことをチームの存在意義としているチームです。
高山くんは、そんなチームの考えを体現する選手の一人だと思います。
私はこの10年間で、それを実行する多くの尊敬する仲間と出会ってきました。
引退した先輩、今もチームに残り活躍している先輩や同期、尊敬するコーチ、共に戦ってきたスタッフの仲間、
チームを長く支え戻ってきてくれた巽事務局長、そして、悩んでいた頃の私を救ってくれた高山くん。
彼らの存在があったからこそ、今も私はインパルスでの活動を続けていられるし、そこに止まぬ魅力を感じているのだと思います。
今、私は、苦しかった時代を超え、信頼し、何でも相談し、議論しあえるマネージャー仲間と出会い、共に活動をしています。
そして、コーチ、選手、トレーナー、ストレングスコーチ、全員のことを思い描いて、今のチームが大好きだ、と感じます。
このチームで勝ちたい、それだけです。
インパルスのシーズンはまだまだ続きます。
まずは、今週末のノジマ相模原ライズ戦、どうぞ熱いご声援でインパルスの勝利を後押ししてください。
応援、よろしくお願いいたします。
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[試合予定]
【第5節】
対戦相手 : ノジマ相模原ライズ
会 場 : キンチョウスタジアム
日 時 : 2016年10月16日(日) 15:00 Kick Off
[イベント予定]
今後の試合でも、GO!BLUE!企画を継続いたします。
是非、試合会場にブルーのTシャツ、パーカー等のブルーグッズをお持ち頂き、
スタンドを 「インパルスブルー」 に染めて応援ください!!
試合日程は こちら をご覧下さい。