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THEスタッフ目線 vol.7 「高田レジェンド鉄男」

皆さま こんにちはサポスタおやじ会、長男の鹿野です。

前回スタッフ目線コラムニスト 三輪さんのコラムを読んで、今回は鉄男氏特集で行こうと決めました。 
このコラムで私の知る素顔の鉄男氏をお伝え出来ればとおもいます。
鉄男氏現役続行の朗報を聴いて、私自身 日本一連覇に向けて今年も一緒に戦える喜びを感じています。

実は一昨年の14年シーズン終了と共に、彼は現役引退を考えていました。 
その時も多くの方と話し悩んだ末にシーズンイン当日の朝、今から行ってきますと私にメールをくれました。
そして最後のシーズンと決め昨シーズンをスタートさせてくれました。
15年シーズンを最高の形で終え、私は彼がどんな結論を出そうとも、彼の決めた路を支持したいとの思いでした。

身体も大きく体幹のしっかりしている彼も、近年シーズン終盤、激しい相手のヒットによる怪我で苦しみながら、
フィールドに立ち続ける姿を見て、どうか無事にベンチに帰って来てと、試合の勝利だけでなく
彼の無事を願っていたのは私だけではなかったと思います。

大一番の試合前、彼と私のルーティーンではいつも「どうか怪我だけ気をつけて」
と伝えお尻を叩いてフィールドに送り出します。

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アメリカンフットボールにおいて、オフェンス、ディフェンス、キッキングチーム 11名 3ユニットがフィールドで戦いますが、
それぞれに大切な役割があり、どのポジションも大変です。

しかし中でもクウォーターバックだけは特別なポジションだと常々おもいます。
『足が速い、肩が強い、読みが良い 』だけでなく 
チームが劣勢な時にもみんなを奮い立たせ 絶対に決めないと行けない時に決めてくれる。
試合の流れをコントロールするクウォーターバッキングが求められます。
精神的チームの支柱 それがエースQBでしょう。
彼ほどの日本を代表するQBでも 長くやればやるほど、奥が深く難しいポジションだと感じるそうです。

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日本には歴代各年代ごとに、素晴らしい名QBの方々がたくさんおられますが、私は彼が歴代ナンバーワン QBだと思っています。
一言で言うとプレーヤーとしてもさる事ながら人一倍負けず嫌いな所、
どんなにまわりに煽てられる事があっても決しておごらず、謙虚な所でしょう。
後輩の面倒をよく見ている所もそうです。試合中ベンチにいる時の彼を見ていると活躍した選手が戻ってくると必ず声をかけています。
そして、社会人として仕事にフットボールに一切 手を抜かないところ。

仕事関係者様やフットボール関係者様と色々な場面で彼の話になりますが、
今まで彼の事を悪く言う人に会った事がありません。本当にありません。
特に彼の通っていた大阪産業大学付属高校さんには、お話させて頂く歴代の先輩方が沢山いらっしゃいますが、
どの先輩方からも彼の素晴らしい所は日本一になっても決しておごらず鼻を伸ばさない謙虚な所とみんな口を揃えられます。

大阪市港区に生まれ育った彼は小学校より、アメフトに触れ中学ではチェスナットリーグ ベンガルズと学校の部活動ハンドボールとの
2足のわらじでどちらかと言うと毎日練習できるハンドボールの方が主体だったそうです。
高校はフットボールの名門 大阪産業大学付属高校に進学 ここで本格的なフットボールキャリアをスタートさせ、
高校、大学、社会人とすべてのステージで真の日本一を勝ち取ります。

昨年の社会人決勝 富士通戦の前に彼が教えてくれた事 
「どうか東京ドーム 決勝の舞台を楽しもう。 」
一般人がこれを言えば、楽しめる余裕なんてあるんかいと、叱られますが 実はこれには深い意味がありました。
5年ぶりに決勝の舞台に戻ってきたインパルス 前回の決勝の舞台を知らない若手選手も多く、
何より私もスタッフとして初めての大舞台でした。そんな彼の言葉に導かれます。
楽しむというのは、勝ちたい欲だけにとらわれて固くならず、自分の力を出し切って各々がやるべき事をやる、
全員が最後まで諦めなければ結果は自ずと付いてくると言う事でした。
多くの大舞台を経験してきた彼だからこそのアドバイスだったと思います。

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そんな彼に一度だけ彼に叱られた事がございます。
「社長はいつも社内スタッフ社外スタッフという言葉を使うけど
 インパルスの一員の中に社内、社外の垣根などないのだからその言葉は使わんで下さい。」

初めての出会いが仕事場だったからか、彼は私の事を社長と読んでくれますが、 彼ならではの激でした、
そう言ってもらえると普段試合にしか行けていない
私もチームの一員であると改めて実感でき素直に嬉しかったです。
社内外の垣根を越えてチームがひとつとなる、それがいまのインパルスにございます。

彼も三十代半ばにさしかかり、仕事面でも油の乗り切ったバリバリの時期。
前章でも書きましたが、選手をしながら昼間はきっちり仕事し、彼は本当に出張が多く 忙しく走り続けています。
インパルス愛だけでなく、パナソニック愛も相当なもので、待望のご嫡男誕生に 幸之助君と命名されました。
(どんだけ会社を愛してるん 笑)

今回 彼が現役続行を決めてくれた理由は、HPに掲載されたように
インパルス愛 パナソニック愛 フットボール愛が根底にありますが
色々な方から、選手を続けてくださいとエールを頂いたそうです。
この一枚はJXBの勝利直後の彼です。

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後で知りましたが この 『 八 』のポーズは普段お世話になっているお客様へのメッセージが込められていました。
そしてただひとり最後までヘルメットを被り続けていたのも、本人に聴いた訳ではないですが、
彼のヘルメットをいつもピカピカに塗装し続けてくださっている方への、感謝のメッセージだったのではと、私は感じています。
自分がお世話になった方へ、感謝を忘れずおもてに表わす彼らしいポーズでした。

一緒に食事に行った次の日には、必ずお礼の電話やメールをくれます。
そして前日仕事のお付き合いでどれだけ飲んで二日酔いであっても、翌朝早くに出社し業務をこなします。
もちろん当たり前の事ですが、昨今当たり前の事が、当たり前に出来ない人が多い中、
そんな所からも彼の生き様や人柄が伺えるような気がします。
彼の現役続行にはもうひとつ深〜い・家族愛・夫婦愛・がございます。
いつも試合には、奥様、三人のお子様、お父様、お母様と家族で応援に来てくださる高田家。 
必ず私のいる受付に寄ってお声がけくださります。
夫が仕事などでどれだけ飲んで遅く帰ってこようが、帰ってきたら旦那さんの話し相手になり
彼の一日の出来事を『 早く寝てほしい〜 』と心で願いながらも、彼の話すひと言ひと言を聴いてくれる奥様。
そんな奥様に、今回の現役続行を決意してくれたお気持ちを伺いました。

『いつも応援していただきありがとうございます。
アメフトをしてる姿を見れなくなるのは寂しいなぁという気持ちは正直ありました。
ただ、身体の事や、仕事や家庭との両立など、アメフトを十分にできる環境を整える事が精神的にも大変な事を考えると
引退してゆっくりして欲しいと思ってました。すごく時間はかかりましたが、いろいろな方と話をしていただき、
改めて自身で向き合う事ができたので、悩んだ時間はとても大切な時間だったのではないかなと思います。
性格上、結果を決めるのは彼自身と思っていたので、現役続行と決めたからには、
私はアメフトを十分にできる環境を整えて支えていきたいと思います。』

奥様から頂いた温かいメッセージ 本当にありがとうございます。
鉄男氏いわく色々な方と話をして進路を考えている時、
奥様から『支援できる環境は整えるから、迷わず決断していいよ!』とそっと背中を押してくれたそうです。 
『そのおかげで環境が整えば後は自分次第という気持ちの流れになりました』
まさに内助の功 あ・うんの呼吸とはこの事ではないでしょうか。

このコラムを書いている中で 今週の月曜日 
ベストプラウドファーザー賞in関西 の10周年記念授賞式にお招き頂き行ってきたのですが、
受賞されたお父様皆様が口を揃えて、この賞は帰って奥様に渡したいと言われてました。
夫が外で活躍出来るのは、奥様の内助の功の賜物ですね。

今回のこのコラムのタイトル ですが前回三輪さんのコラムで脇坂さんから、あと5年ぐらい現役続けたら
レジェンドの称号を与えてもいいかなとありましたが、私の中では脇坂さんに続いて鉄男氏もすでにレジェンドです。 
そんな思いでこのタイトルをつけました。

そんなレジェンドが集うインパルス 
今年 岸本新キャプテンになり、若手がチームを引っ張ろうと頑張っています。
昨年8年ぶりに日本一になったからと、燃え尽き症候群など微塵も見せず
この中から次の伝説になってくれるのは誰か?想像するだけでワクワクしますね。

これまでのインパルスを支えてきた者、これからのインパルスを支えていく者の力をひとつに、今年も日本一に挑みます。

6月25日はそんなインパルスと触れ合うファン感謝イベントインパルスデー!

是非皆様沢山のご来場をお待ちしております。


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【次戦】
2016年8月28日(日) vsアサヒ飲料チャレンジャーズ
エキスポフラッシュフィールド

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