豊かなくらしを再定義し、具現化していく集団 FUTURE LIFE FACTORY

写真:FUTURE LIFE FACTORY内田亮太、姜花瑛の写真
写真:内田亮太の写真
内田亮太

滋賀県出身。2009年4月入社。空気清浄機や扇風機などのデザイン、ヘアードライヤーやオーラルケアなど、美容・健康に関わるデザインを担当。現在は商品デザインから離れ、新しいチーム「FUTURE LIFE FACTORY」をリーダーとして率いる。

写真:姜花瑛の写真
姜花瑛

京都府出身。2008年4月入社。LUMIX、ワイヤレススピーカー、CDプレーヤー、ヘッドホンなど、主として音響関連機器を担当。現在は商品デザインを離れ、内田とともに「FUTURE LIFE FACTORY」メンバーとして、未来の生活をデザインで描く新たなミッションに挑戦中。

写真:FUTURE LIFE FACTORY内田亮太、姜花瑛の写真最初に「FUTURE LIFE FACTORY」とは、どんなところですか

内田:「FUTURE LIFE FACTORY」は、パナソニックのデザイナーによるクリエイティブ集団です。しかし、家電やデジタル機器などの具体的な商品をデザインするために手を動かしているわけではありません。チームのコンセプトは「豊かなくらしを再定義し、具現化していく集団」です。デザインを生みだすバックボーンとなるビジョンを構築することや、多彩なクリエイターたちとオープンなイノベーションを創出するHUBとなることを目的としています。

姜:組織としての特徴は、自由でフラットであることです。これまで、それぞれのデザイナーは、各商品の事業部門に所属しながら商品デザインを行なってきたのですが、ここではデザインセンター所長直轄のチームとして、7名のデザイナーがフレキシブルに活動しています。この「FUTURE LIFE FACTORY」という場を使って何をするかの権限は、すべてメンバーに委任されているのです。

プロダクトデザイナーとしての経歴を教えてください

姜:私は、入社10年目です。コンパクト・デジタルカメラ(LUMIX)や、CDコンポなど、デジタル機器のプロダクトデザインに携わってきました。正直なところ、今回、「FUTURE LIFE FACTORY」に参加するにあたっては葛藤がありました。プロダクトをデザインすることが好きで、この世界を選んだわけですから、商品開発から離れることは不安でいっぱいでした。しかし、それ以上に、商品デザインという狭い世界に閉じこもっていてはダメだという思いの方が強かったのです。

内田:僕は、入社9年目です。空気清浄機、加湿器、扇風機、オーラルケア製品やPanasonic Beautyと呼ばれる美容関連の製品開発に加え、それらの先行開発や調理機器のデザインコンセプトづくりを手掛けてきました。今までの経験から、色や形など目に見える領域を超えて、未来の価値を予見し、具現化するデザイナーの能力が革新的な商品開発を主導できると感じました。

写真:机にアイデアを広げ、検討している写真
写真:レッドドット、ベストオブベストを受賞したWEAR SPACE, UCHIMIZUの写真

世界的なデザイン賞「RED Dot Design Award2017」のデザインコンセプト部門で
金賞を2つ受賞されたそうですね

内田:社会の中にオープンな環境が増える中で、身に着けるだけでパーソナルな空間を得られる「WEAR SPACE」、ヒートアイランド現象の課題解決と日本の涼を愛でる「打ち水」という文化を融合させた「UCHIMIZU」という2つのコンセプトがBEST OF BEST(金賞)を獲得。また、窓のない空間に、音と光と風で窓のある部屋の環境をつくりだす「SYNC WINDOW」もHonorable Mentionを受賞しました。

姜:「FUTURE LIFE FACTORY」の活動をスタートさせて1年目から世界的なデザイン賞を受賞できたことはメンバーの自信につながりました。デザインコンセプトを構築する上で、私たちが大切にしたのは、文化を創出していくこと。ただ効率や機能に形を与えるのではなく、家電が人間の情緒的な世界と交わりを持っていく未来像を、デザイン思想とそれを具現化するプロダクトとして提案しました。

内田:時代も価値観も大きく変化していく中で、人間らしさやこれからの豊かさとは何かを考え、人間の感性に近いデザインの力で再定義する。これからのモノづくりやサービスはそこに向かっていくのだと思います。

姜:デザインコンセプトを構築する上で、これまで実際に商品をデザインしてきた経験が大きく役立っています。単なる思いつきやアイデアにとどまらず、新しい発想を具体的に実現するための技術やデザインの工夫、必要とされる社会背景を追求する姿勢が、コンセプトに深みを与えたと思います。

写真:FUTURE LIFE FACTORY内田亮太、姜花瑛の写真「FUTURE LIFE FACTORY」という場を活かして、
どんなことに取り組んでいきたいですか

姜:東京という立地を活かし、様々なクリエイターや発信の場との接点を作っていきたいです。これまで新商品のデザイン開発は、多くの企業にとってトップシークレット扱いでした。しかし、これからは、商品化していく過程をクリエイターやお客様と共有しながら、一緒につくっていく時代です。そういう意味でも私たち自身がコラボレーションのHUBになっていけたらと思います。

写真:FUTURE LIFE FACTORYメンバー7名の写真

FUTURE LIFE FACTORYのメンバー:
左から 姜花瑛 足立昭博 内田亮太 迫健太郎 重浦朝大 加藤歩 井野智晃