切磋琢磨しあえる環境で
「本当に使いやすい形」を追求し続ける

写真:新入社員の田原彩友美、松永春香の写真
写真:パーソナルデザイン部 PA2課 田原彩友美の写真
田原彩友美

石川県出身。2016年4月入社。主にヘアードライヤーなどのレディスビューティ商品、衣類アイロンを担当。

写真:パーソナルデザイン部 PA1課 松永春香の写真
松永春香

神奈川県出身。2016年4月入社。マッサージャーなどの健康関連機器、電動歯ブラシなどオーラルケア商品を担当。

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初めての仕事・印象深かった仕事を教えて下さい

田原:まずは商品について知るために、実際に販売しているドライヤーの各所の長さを測って、ものから図面を描くという実測製図を経験しました。その中で「どうしてここはこの角度なんだろう?」といったことを学んでいきました。印象深いのは、初めてメインとなってデザインをした時に「ものづくりには色々な人が携わっている」と実感したことです。デザイナー1人ではものを作れません。図面を描き終えてからも、設計担当の方との調整が必要だったり、工場で作って下さる方がいたり。自分の手から離れても色々な人が動いているんだ、と。

松永:最初は勉強として、商品についてのアイディアを出して、図面にしたり資料にまとめたり、といったことから始めました。最近、マッサージャーで使う布のサンプルを集めるために中国へ出張したことがあって。布しか売っていない市場など、ディープな場所を巡りました。開発担当の方も一緒だったんですが、デザインセンターからは私1人。1年目からどんどん仕事を任せてくれて経験を積めるのか、と印象深かったです。

なぜデザイナーを目指そうと思ったんですか

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田原:幼稚園の頃から絵を描くのが好きで。習い事としても絵画教室へ通っていて、美術系の高校へ進学しました。そこでプロダクトデザイナーという職業を知って。学生時代も、ひらすらデザインをしていましたね。絵を描いたりものを作ったりというのが趣味というか、一番好きなので。今も、好きなことを毎日やっている感覚です。

松永:小さい頃から絵を描くことや手芸が好きでした。高校生の頃、姉が美大予備校に通っていて、「絵を描くのが勉強だなんて、楽しいな」と思ったんですよ(笑)好きなことが仕事になるってすごく良いな、と。それで美大に進学しました。学生時代は、忙しい学業の傍ら、美大を目指す学生向けのフリーペーパーを作ったりしていました。

学生時代に学んだことと、仕事としてのデザインとで、違いはありますか

田原:自分だけでは完結できないところが一番の違いですね。仕事では、実現したいものがあっても自分1人の力では形にならない。設計担当の方に「ここ、もう少し小さくならないんですか!?」と言ったり(笑)でも、そこが楽しいです。皆とやり取りをくり返して、作りたい形に近付けていくのが。

松永:学生の時に描いていた「こういうものがあったらいいな」という夢物語と、「技術的にはまだ不可能」という現実のギャップを感じることはあります。でも、「こうなったらいいな」というものが、いつか本当になったらいいな、と今も思って作っています。

写真:パーソナルデザイン部 PA2課 田原彩友美の写真パナソニックを選んだ理由を教えて下さい

田原:パナソニックには高校や大学の先輩が何人かいて、いつか一緒に仕事をしたいと思っていました。また、有名な会社なので、何かを極めた一流の人が集まっているイメージがあって。一流の人と一緒に仕事をすることで自分も向上したい、切磋琢磨できる環境で仕事をしたいと思って選びました。実際に色々な方を見て、とても刺激を受けています。新人かどうかに関係なく色々なチャンスを与えてくれますし、意見も真剣に聞いてくれます。

松永:ドライヤーやヘアーアイロンといった、自分をきれいにする理美容家電を作りたいと思っていて。色々な企業がありますが、理美容家電に特化した企業がほとんどで、生活家電全般を作っているのはパナソニックだけでした。ゆくゆくは理美容家電だけではなく色々なもの、暮らし全体をデザインしていきたいと思っていたので、この会社を選びました。

写真:パーソナルデザイン部 PA1課 松永春香の写真 パナソニックのデザイナーとしてのやりがいや難しさ、
デザインをする上で大切にしていることは

田原:スイッチ1つのデザインを変えるのも大変で、最初は驚きました。どんなに小さなものでもモニター調査をして、「使う人にとってこちらの方が良い」と皆を説得するプロセスが必要。実際に変えるとなると、工場で新しい金型も作らなければなりませんし。色々な人が関わっているので、デザイナーのわがままは通せません。美しい形を作りたいという想いはありますが、どれだけ美しくても、使えなければただの置き物。お客様が本当に使いやすくて、修理してでも使い続けたいと思ってもらえる、愛着を持って使ってもらえるものを作りたいと思って、日々デザインしています。

松永:やりがいと難しさは表裏一体ですね。デザイナーが描く形と、技術的に可能な形、お客様が求めている形は、それぞれ違います。デザイナーと技術担当者が良くても、それが本当にお客様にとって良いものかどうかは、発売して使ってもらわないと分からない。「これは本当にお客様が求める形だろうか?」と、いつも自分自身に問いかけています。難しいですが、皆で考えて商品を生み出すことにやりがいを感じています。デザインをする上では、自分が本当に欲しいかどうか、お金を出して買いたいと思えるかどうかを常に考えています。いつか、世の中で話題になるような商品を生み出したいです!

写真:新入社員の田原彩友美、松永春香の写真プロダクトデザイナーを目指す学生へアドバイスをお願いします

田原:自分が他の人より秀でているところがあれば、そこをもっと磨いて、極めて下さい。一見デザインと関係ないことでも、いずれ必ず仕事に繋がりますから。

松永:まずは学業を頑張って下さい。「ものづくりに携わる」という大事な期間なので。その中で、自分の好きなものを作り込んで欲しいです。自己表現が上手くなりますし、技術も身に付きますよ。あとは、たくさん遊んで下さい!