Panasonic ideas for life

Japan

サイト内検索

パナソニック・ホーム パナソニック企業情報 > CSR > 企業市民活動 > パナソニック NPOサポート ファンド > 活動レポート > 2010年子ども分野助成事業 成果報告会

振り返り、さらに学びを深め、
絶えずダイナミックに強化し続ける
2011年子ども分野助成事業 成果報告会

 2011年3月4日、東京臨海副都心にあるパナソニックセンター東京にて「Panasonic NPOサポート ファンド 子ども分野」の2010年助成先団体の成果報告会が開催され、NPOの代表者をはじめ、選考委員、NPO関係者、事務局など33名が参加しました。報告会は各団体の成果報告に加え、選考委員からの講評や参加者全員による質疑応答を交え、約5時間にわたって行われました。質疑応答では多くの質問が出され、選考委員や事務局も交えて内容の濃い議論となり、次の取り組みに向けて多くのヒントを得ることができました。

開催にあたって

持続可能な社会の実現に向け、NPOの活動に期待

パナソニック(株)役員
コーポレートコミュニケーション本部
本部長 大澤英俊

子どもたちの世界でも、格差の拡大が問題になっています。夜間中学・高校の廃校も増えており、子どもの虐待問題も深刻です。一方で、数学オリンピックや科学オリンピックでは他国に差を付けられ、教育の質も問われています。社会が混迷を極め、政治も不安定な状況の今、国民、市民の視点で課題解決をめざすNPOの存在価値はますます重要です。今日の成果発表会はひとつの区切りではありますが、終わりではありません。この場で気づきを得て、さらに知見を広めていただければ幸いです。

第1グループ報告と講評

第1グループは人材育成に取り組んだ団体が多く、質疑応答でもそれに関して具体的な質問が多く出ました。スタッフやボランティアの適正な人数はどのくらいか、スタッフにかかる人件費やその捻出方法について、それぞれの団体の規模や活動に応じて、どんな対応がなされているのかといった内容に関心が集まりました。

講評 組織基盤強化を習慣化しよう

子ども劇場千葉県センター
事務局長 大森智恵子氏

この1年間の組織基盤強化の取り組みは、単に助成事業の成果に繋がっただけではありません。それを習慣化することで組織のマネージメント力がつき、組織の継続性が図られるとともに、今後の発展の力になるはずです。以下は個別の講評になりますが、事業による施設整備で子どもたちの自主性を育まれた珊瑚舎スコーレさんには、事業終了後の子どもたちの場作りに引き続き取り組んでいただきたいですね。全国不登校新聞社さんは、当事者性を活かした紙面作りを今後も頑張っていただきたい。ヒューマン・ハーバーさんは、地域の期待に応えた人材育成の成果を今後も継続して向上させてください。福岡プレーパークの会は、子どもの遊び場が減少している現実を踏まえて、プレーパークの意義を社会に発信していくことにも、ぜひ挑戦してください。

第2グループ報告と講評

第2グループは研修やプログラム開発に取り組んだ団体が多く、プログラムの評価やフィードバックの方法について、また意識共有の具体的な方法、研修によって育成した人材の資質チェックや到達レベルの設定、さらには成果による講師派遣事業の講師料見込みといった、かなり具体的な質問が出ました。

講評 活動がどう広がったかが基盤整備の真の成果

リベラヒューマンサポート 理事長 三好悠久彦氏

皆さんはこの1年間、ミッションを明確にして活動をしてきたことと思いますが、そのように常に課題と取り組みを意識化することは非常に大事です。また、申請、選考、事業、成果報告というステップを上ることが成長につながることを忘れないでください。次に、基盤整備強化の成果は見えにくいものですが、組織の人・もの・カネ・情報の要素を明確化し、そこに着目して取り組むことが大事です。また、それによって活動がどう広がったかが基盤整備の真の成果だということを意識してください。最後に、NPOは社会の新しいセクターとしてどう事業性を深め、雇用の場を創出できるかが課題です。この部分は皆さんと一緒に、私たちも活動を深めていきたいと思います。

第3グループ報告と講評

第3グループは、継続助成を受けた団体や国際協力系の団体が多く、現地組織の人材や資金といった運営面の具体的な質問や、自己資金調達に関して、自主事業の運営や広報、さらにはボランティア・スタッフの募集や管理体制、活動の意識を共有化するための具体的な方法などについての質疑応答が集まりました。

組織内での共有化が成果をひきだす

日本NPOセンター
事務局次長 坂口和隆氏

今回、外部リソースとして専門家を入れた団体もありますが、その際に自分たちが何を得たいのか、きちんと説明できた団体は、良い成果が得られたはずです。それから、ボランティアの自主性は大事ですが、その管理の重要性もぜひ意識してください。個別に見ると、WEBの構築に取り組んだフレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANさんは、今後はその評価指数の設定や組織内での共有に取り組んでください。シャンティ国際ボランティア会さんの組織の現地化は、国際協力系団体の永遠の課題です。時間がかかることですが期待をしております。アジア日本相互交流センターさんは、1年目は資金、2年目は人材と、取り組みを段階的に進めたのがいいですね。アクセスさんは、3年間の助成で業務をマニュアル化して人に渡せるようにし、組織のミッションも共有化して素晴らしい成果を出されたと思います。

全体講評

組織基盤は建物の構造と同じ。しっかり補強して丈夫な組織を

市民社会創造ファンド
運営委員長 山岡義典氏

本日は、時間をかけて、多くの事例を聞いて話し合ったことで、さらなる組織基盤強化のヒントを得られたことと思います。3つの活動テーマに分けたことで、さらに議論も深まったのではないでしょうか。
長い歴史や実績を持つ団体でも、組織基盤が弱いと思わぬことで解散の事態に追い込まれることがあります。組織基盤は建物の構造と同じで、立派な建物でも構造がしっかりしていないと小さなことで倒壊する。つまり、組織基盤強化とは、組織の耐震診断をきちんと行い、耐震補強の計画を立て、丈夫で倒れない建物=組織にすることなんです。そして、取り組みの結果「ボランティアが増えた」ことより、それによって本当に組織基盤が強くなることが大事だということを忘れないでください。それから、建築の構造体は耐久性がありますが、組織基盤は放っておくとすぐに劣化します。ですから、今回、得た気づきを自分の中で意識化して、自己強化できる体質を作ってください。

●組織基盤強化に取り組んだ1年を振り返って

助成先団体の方に、本日の成果報告会や、この1年を振り返っての感想を伺いました。

中間ヒアリングも意識共有の場として活用を

福岡プレーパークの会
代表 古賀彩子さん
事業担当 山下智也さん

私たちは2008年と2010年に助成を受けました。1年目は組織基盤強化という取り組み自体初めてで、気づきも多かった。そこで継続申請をしましたが、長期的な視野が足りず落選。今回は、そこを1年考え直しての再挑戦でした。パナソニックというブランドと、その助成によって学生ボランティアたちを育てた成果が大きな力となり、行政の信頼も獲得できました。また、中間ヒアリングに学生たちを同席させたことは、事務局が自分たちに期待しているものを知る機会となり、自主性の向上につながりました。人材育成に取り組まれる方は、ぜひ活用して欲しいと思います。

今日の報告会で、さらなる気づきを得ました

フリースクール
「ヒューマン・ハーバー」
主宰者 木村清美さん

私たちの団体は事務局員2名という小規模の“組織”ですが、基盤強化を通して自分たちの課題を見つめ直したいという事と、ミッションの共有ができればいいなと思い応募しました。本日は非常に勉強になりました。実は、助成事業報告書を書き上げた時点では、組織基盤強化の満足感を強く感じていました。 しかし、今日の他団体の報告を聞いて、活動資金が足りないといいながらも、もっとできることはあるし、自ら情報を発信して外部の力を借りてやれることも沢山あると気づきました。いい意味で多くの課題を持ち帰ることができたので、これからも頑張って活動を継続したいと思います。

事務局より

今日の成果報告会は活動テーマごとに3グループに分かれ、またそれぞれのグループに単年度助成だけではなく、複数年にわたり組織基盤強化に取り組んだ団体の取り組み発表があり、じっくりと報告を聞いていただくことで、さらに学びが深まったことと思います。

NPOサポート ファンドを通じて知り得た、組織基盤強化に取り組む全国の仲間とのネットワークをいかして、これからも継続的に組織基盤強化に取り組んでいただきたいと思います。
またNPOサポート ファンドでは、組織基盤強化の取り組みを支援した団体を通じて、他のNPOや社会に、その成果やノウハウが波及していくことを願っています。
組織基盤強化の取り組みの成果や重要性を、ぜひ皆様からも同じ活動分野のNPOや、同じ地域で活躍されているNPOの皆様をはじめ、広く社会に発信していただけたらと思います。

パナソニック・ホーム パナソニック企業情報 > CSR > 企業市民活動 > パナソニック NPOサポート ファンド > 活動レポート > 2010年子ども分野助成事業 成果報告会