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世界に通用する人や研究を自然を守る活動で育む


2010年2月14日、大阪府八尾市の里山で『特定非営利法人ニッポンバラタナゴ高安研究会』の定期活動が行われました。パナソニックは、この団体を2年にわたりPanasonic NPOサポート ファンドで応援してきました。社会文化グループの東郷琴子がレポートします。
写真:笑顔でレポートする、とうごう

パナソニック社会文化グループの東郷琴子。「私の家の近所にはこういう場所がないので、うらやましい。近くなら子どもたちも連れて来たいと思います。自然の中での活動の厳しさと楽しさを教えながら環境を守る人づくりに感動しました」

広い視野で、自然から学び、行動する絶滅危惧種の保護活動

パナソニック社会文化グループの東郷です。社会課題の解決に向けて活動するNPOの組織基盤強化を支援するPanasonic NPOサポート ファンドを担当しています。今回は、2008年、2009年の2年にわたり助成してきた『特定非営利法人ニッポンバラタナゴ高安研究会』の活動を見るために、大阪府八尾市高安地区の里山へ行ってきました。高安地区は、国宝「信貴山縁起絵巻」で知られる、朝護孫子寺の裾野です。

写真:保護池で調査する、生物部員たち

現在、管理するニッポンバラタナゴの保護池は4箇所。生き物の棲息状況などを毎月観察します。この日は、ドブガイの幼生がヨシノボリに寄生している様子を確認できました。

まず、『ニッポンバラタナゴ高安研究会』の活動をご紹介しましょう。1983年、代表理事の加納義彦さんが教える私立清風高校生物部の生徒と、ここで絶滅危惧種のニッポンバラタナゴの研究を始めたことがそもそもの始まりです。加納さんは、やがて地元のPTAやOB会のメンバーと一緒に、1998年に特定非営利法人として組織的な活動を始めました。同時期に小中学生の「高安みどりの少年団」を結成。ニッポンバラタナゴの生態を守る活動は現在、森林間伐まで含めた周囲の環境保護活動を行うほか、保護池や周辺の水環境などを調査する研究も進めています。地元の自然を愛する市民を育てるだけでなく、世界に通用する若手研究者も育成。つい最近も、ここでタナゴ研究に携わっていた高校生が、内閣総理大臣賞を受賞する画期的な研究成果を発表したばかりです。

写真:水槽で泳ぐ、ニッポンバラタナゴ

ニッポンバラタナゴってどんな魚?
西日本に生息する淡水魚で、農業用水に利用するため池に棲息してきましたが、ため池が減ったこと、ブルーギルなどの外来種の影響で、現在は絶滅危惧種に。繁殖期に、腹に鮮やかなバラ色の婚姻色が出てくることから、「バラ」タナゴの名称があるのです。腹びれのあいだから長い産卵管を伸ばして卵をドブガイのエラに産み付け、育ててもらう育児寄生をします。そのドブガイは、タナゴやヨシノボリという魚に幼生(グロキディウム)を付着させ栄養を与えてもらうという寄生関係があります。

動画レポート


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