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日本:社員による被災地支援 ~キャリアチャレンジディとボランティア活動に参加して感じたこと

図1.png

 

 

 

201307タイトル.jpgはじめまして。R&D本部の相良(さがら)暁彦(あきひこ)です。
7/5(金)に岩手県大船渡市で開催された「キャリアチャレンジデイ」に参加してきました。その内容や、被災地の現状について、報告いたします。相良さん.png

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「キャリアチャレンジデイ」とは、津波被害にあった大船渡市の全中学校の2年生を対象とした、「職場体験学習」にかわる新しいキャリア教育プログラムで、パナソニックが応援している被災地支援活動の1つです。

文部科学省復興教育支援事業の一環として実施され、昨年度は「文部科学大臣表彰」を受賞。今年も、大船渡市の教育委員会との連携のもと、全国から20の企業・団体が参加し、第2回の実現に至りました。

今年は、パナソニックから、「研究開発」の職種を代表して、R&D本部所属の山下と相良が参加しました。

201307スタート.pngプログラムの前半は、藤原和博氏による[よのなか]科のスペシャル授業。
藤原氏は、『世界一受けたい授業』の著書としても知られ、キャリア教育改革を先導してこられた方です。

藤原氏は、まず初めに力説されます。
世の中を生き抜くためには、一つに定まっている答え=「正解」にすばやくたどり着く力に加え、異なる意見・情報を集約し、最適な答え=「納得解」を導く力が必要である、と。

生徒たちはグループに分かれて、ロールプレイングを実施。新しいハンバーガー店の出店先について意見を交わし、地図上での最適な出店地=「納得解」を導き出しました。

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後半は、私たちの出番です。
企業の役割や、各職種に必要な能力等を伝え、働くということはどういうことか、そして、これからの生き方(行き方)にどのようにつなげていけば良いか、一緒に考えていきます。071311.png

私たちの話が終わると、生徒たちはインタビューにチャレンジしました。
緊張のせいか、積極的にインタビューできない生徒もいますが、いざ指名し、発言を促してみると、本質的かつ鋭い質問が・・・!

みなさんの純粋な想いを受けとめ、誠心誠意、回答させていただきました。

生徒代表による閉会式の挨拶では、野村HDの方のメッセージに感銘を受け、将来の夢である福祉の仕事に活かして行きたいと宣言。

私たちの想いも、生徒の「気づき」につながっていることを願ってやみません。

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「キャリアチャレンジデイ」の翌日には、ボランティア活動にも参加してきました。

何かしたい、だけど何をしたら良いかわからない、逆に迷惑になるかもしれない・・・
2年以上の歳月が経ち、最大のチャンスを迎えて、やっと行動を起こすことが出来ました。

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午前8:30。プレハブの受付前で一人寂しく待っていると、突然、大型バスが登場。東京都の区役所に勤務する方々が、有志を募って来られたそうです。その数、約30人。手分けをして、引越し、側溝の泥だし、草刈り、等を行なうことになりました。

2013074.png 私は主に、仮説住宅から新居への引越しのお手伝いをさせていただきました。

仮説住宅は、今もなお、中学校の校庭に残っており、予定期間の2年を過ぎても、数十部屋が使用されているようです。
出来るだけ早く、生徒が、元の通りに校庭を使えるようにすることが、復興の一つの大きな目標であると言えそうです。


街の復興のために、手伝えることは、まだまだたくさんあります。
しかし、ボランティアの数は、急激に減ってきており、今回のように30人も集まるのは、最近では珍しいそうです。

「街の現状を知ってもらい、これからも、出来る範囲で協力をお願いしたい」

ボランティアを指揮されていた方、タクシーの運転手、飲み屋の女将さん、みなさま口をそろえておっしゃっておりました。

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街の現在の様子をお伝えします。

実は、キャリアチャレンジデイの前日、事前準備の合間に、大船渡市~陸前高田市をバスで案内してもらい、街の様子を見学させてもらっておりました。

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大船渡市の様子。
高台付近には、昔ながらの街並みが見られるのですが、海岸近くに出ると状況は一変します。
もともとそこには何も無かったのではないかとすら思えます。
「かもめの玉子」で有名な「さいとう製菓」。屋上に掲げられている看板には津波の到達高さが示されています。

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時が止まった時計。津波の到達時刻を示しつづけています。
道路の脇には、土嚢が置かれています。1メートル以上の地盤沈下がおこったため、満潮時の浸水を防ぐための暫定的な処置です。

この地域は、現在、住宅を建てることは認められていません。

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陸前高田市です。
言葉を失います。
被害の大きさを物語る標識。
大船渡とは異なり、平野部の面積が広い陸前高田市は、津波の被害が広範囲に渡っています。
目印になる建物がないため、地元のバスのドライバーでさえも、道に迷います。

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瓦礫はまだまだ残っています。
そして、至るところでクレーン車を見かけます。

街の皆様からの、まだまだ手伝いをして欲しいという思いが、心の中に染み込んでいくのがわかります。

復興は、道半ばなのです。

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これは、大船渡市の、屋台村/プレハブ横丁の様子です。
被災し、店をなくした飲食店を中心として、20軒以上の飲み屋が集合している施設です。

一つ一つの店舗は、決して広いとは言えません。
ですが、工事現場の方やボランティアの方が夜な夜な訪れるようです。
しかし、その数も、徐々に減ってきているとのこと。

お店の女将さんは、資金を貯め、仮説住宅から新しい住宅に移転することが目標と、お話してくれました。
震災当時の様子を聞かせていただきながら、飲めるだけのお酒を飲んできました。

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復興のゴールとはどこにあるのでしょうか?


震災前の生活に戻すこと。自立した生活を営めるようにすること。
一言で語れるほどシンプルではないことは自明です。
取り戻せないものがあります。
そして、もともと有していた地方特有の問題があります。


ふと、「キャリアチャレンジデイ」での藤原さんの言葉が思い出されます。
大切なのは、「正解」ではなく「納得解」を探しつづること。

そのためには、多くの議論や行動が必要です。
では、何をすればよいのでしょうか? 何ができるのでしょうか?

盛岡行きのバスを待っていると、バス停付近で、選挙に向けた演説が行なわれていました。
そういえば、地元の新聞を読んだ際に、都市部との違いを感じておりました。
一面で議論されている参院選の論点は、はっきりと2つ、震災復興とTPP。

選挙で投じる一票でさえ、震災復興に影響を及ぼす。そんな当たり前のことに気づきます。

ボランティア活動だけではなく、義捐金を送ることだけではなく、できることはありそうです。

――― 大切なことは、忘れないこと

震災復興に向けて、出来ることは何か。これからも考え続けていきたいと思います。

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◆R&D本部 山下 仁志さん山下さん.png

・R&D本部・人事の山下 仁志です。
昨年度から、キャリア教育・環境教育の取り組みに参画している関係もあり、今回、相良さんと一緒に、大船渡市の中学2年生を対象とした「キャリアチャレンジデー2013」に参加させていただきました。本番前日は、関係者全員でのオリエンテーションや会場等の準備を行いました。
 また、被災地(大船渡市、陸前高田市)を訪問し、大津波によって一変した様子を肌身で感じるとともに、復興に向けた地元の動きや生の声を聞くことで、私たちに何ができるのかを考えさせられる時間となりました。

・本番当日は、生徒や先生の興味を惹きつけながらテンポ良く進む藤原和博さんの「よのなか科」スペシャル授業、自らの仕事と日頃の思いに熱弁をふるう企業講師達、熱心に授業を聞いたり準備してきた質問をしようと元気良く手を挙げる子どもたち、その姿を見て微笑んだり以降の教育を考える先生達など、生徒・先生・講師・事務局の区別なく、参加者全員にとって新たな発見や気付きが得られる大変充実した一日だったと思います。

・特に、参加した企業や団体の皆さんが、「自分の子どもの頃に、このような多様な職業に触れる機会があったら、自分の人生が違ったものになっていたかも。」と言われていたのが印象的でした。

・今回、縁あって参加させていただき、「役割」「意思」「能力」といった視点で会社や自分を見つめ直す機会、そして、被災地を目の当たりにして自分自身に何ができるかを考える機会に恵まれたことに心から感謝したく思います。

・また今後も、被災地に限らず、未来を担う子ども達にできることを、継続していければと思っています。

 

■キャリアチャレンジディとは

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キャリアチャレンジディは、当社が応援している被災地支援活動「学校スマイル応援プロジェクト」の一環です。

津波被害があった大船渡市では地域の経済活動が打撃を受け、例年中学2年生が実施していた「職場体験学習」の受け入れ先が確保できずにいましたが、大船渡市と学校スマイル応援プロジェクトが連携することで、2012年6月、職場体験学習にかわる学習活動「キャリアチャレンジディ」が実現しました。今年は2年目になります。

本企画は、全9時間からなり、授業を通じ、生徒たちは「職業の役割やそれに必要な能力との関係」について考えます。特に、県内外の企業・団体から話を聞く「キャリアチャレンジディ」では、大船渡市の全中学2年生が1つの場所に集合し、普段話しを聞くことのできない自分の興味ある各職種の方々から直接話を聞くことができます。

本取り組みは、被災地の未来を担う子どもたちのキャリア教育支援のモデルにもなっており、文部科学省復興教育事業の一環として進めております。
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●【ご参考】学校スマイル応援プロジェクトの動画レポート
 2012年キャリアチャレンジディ
 2013年運動会サポートキャラバン
 

《関連サイト》

▼学校スマイル応援プロジェクト活動ブログ
▼東日本大震災における当社の被災地支援 
▼パナソニック企業市民活動ブログ:東日本大震災被災地支援 アーカイブ
▼パナソニックの企業市民活動

 


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