Panasonic Corporate Citizenship News
パナソニック企業市民活動ブログ

パナソニックグループの企業市民活動、世界各地の事業場や社員の社会貢献活動リポートをご紹介します。

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ギリシャ:パナソニック・キッズ・スクール「環境学習」がスタート

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子ども達.jpg10月8日、ギリシャのクレタ島にて開催されたESA(欧州サステナビリティアカデミー)主催の持続可能性国際会議の機会を通じて、パナソニック・キッズ・スクール「環境学習」ギリシャがスタートしました。ギリシャの参加により、欧州・CIS地域での パナソニック環境学習プログラム参加国は20カ国となりました。ギリシャの次世代の子供達への環境教育に貢献するパナソニックとの関係をESAはとても大切にしたいと考えています。

日本:第10回 こどもエコクラブ「エコアイディアキッズびわ湖『アイキッズ』」活動報告

日本:第9回 こどもエコクラブ「エコアイディアキッズびわ湖『アイキッズ』」活動報告

日本:2012 年度パナソニック提供 龍谷講座in 大阪レポート 第15回

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龍谷講座  第15回目は、特定非営利活動法人アクセス-共生社会をめざす地球市民の会(以下、アクセス)の野田 沙良さんです。
特定非営利活動法人アクセス-共生社会をめざす地球市民の会は、アジアでの市民レベルの交流や支援をおこなってきました。アクセスは、そうした市民同士のネットワークを広げていくことを通じ、貧困のない平和なアジアをつくりあげることを目的とした国際協力NGOです。野田さんは、大学在学中からアクセスの活動に参加し、2005年からは連絡調整やフェアトレード事業担当スタッフとしてマニラの現地事務所で勤務しました。2007年に帰国してからは、日本事務局のスタッフとして引き続きフィリピンの貧困問題に取り組んできました。現在は理事・事務局長としてマネージメント業務とともに、若手の育成にも力を入れています。

第15回「貧困はなくせる? 新たなライフスタイルを考えよう」
日時:10月17日(水)  午後7時~午後8時30分
会場:龍谷大学 大阪梅田キャンパス 研修室
講師:野田 沙良
特定非営利活動法人アクセス‐共生社会をめざす地球市民の会   理事・事務局長

-講義概要-
講座では、フィリピン社会が抱える貧困や格差の状況について学び、そうした問題が生じる歴史的背景や社会的構造が説明されました。講座後半からは、貧困根絶に向けて、社会的弱者である子ども・青年・女性の三層を重点的に支援しているアクセスの活動内容を知り、ワークショップの中で"自分たちのできる国際協力"について互いにアイデアを出し合いながらディスカッションを行いました。


-フィリピンの貧富の格差-
2012112934.pngフィリピンでは、近年の経済発展で豊かになる人も増加していますが、貧しい人がいまだ多く存在します。そのような貧富の格差は、都市部や農村部を含むフィリピン全土に見ることが出来ます。例えば、首都マニラの高級住宅街では数億円の豪邸が建ち並びますが、その周辺には200から300のスラムがあるといわれています。その貧しさの象徴ともいわれるのが、スモーキーマウンテンと呼ばれる都市部のゴミ捨て場です。フィリピンでは、ゴミを焼却することは大気を汚染するとして法律で禁止されているため、全てのゴミは指定された地域に廃棄されます。都会に流出した農民が就業できない場合、そのようなゴミ捨て場に定住して、ゴミの中から換金可能な物を廃品回収業者に売って生活しています。また、彼らはゴミの中の残飯を食べる(フィリピン語でパグパグという行為)ことも多く、衛生面でも問題を抱えています。 

-貧困を生み出す構造とは-
貧困を解決するには、まず貧困を生み出す構造について考える必要があります。フィリピンの農村や漁村が抱える問題は、主に以下の四点が挙げられます。
①大土地所有制度が残り、農民の大半は小作人として働くことを強いられている。
②海外企業によるプランテーション(大農園)の展開により、自給自足生活や地域社会のつながりの破壊が進んでいる。
③日本を含む近隣先進諸国の大型船が、フィリピン近海で近代的漁業を展開し、現地の人々の漁業を圧迫している。
④大量の木材を伐採・輸出したため、環境破壊が生じている、という点です。

これらの要因には、日本をはじめとする先進諸国で豊かな暮らしを享受する消費者の行動が大きく影響を及ぼしています。例えば森林伐採に関しては、無計画な伐採が原因で土砂崩れや地滑りがおこり、多くの犠牲者を出しています。また、多国籍企業は農村で暮らす人々から土地を借り上げ、利益・効率を優先し大規模なプランテーションを設営してきました。しかし、こうした多国籍企業のやりかたは、農地を失った多くの農民が都市部に流れ、スラムを形成するという結果を招いたのです。私たちがフィリピン産の安いバナナや木材を買うといった日常の行為は、実はフィリピンの人たちの生活基盤を破壊し、スラムの形成にもつながっているのです。
また、フィリピンでは、近年国内の教育水準が急激に上がっています。しかしながら、国内の雇用状況は必ずしも十分とはいえず、政府は海外への出稼ぎを推奨しています。同時に、海外企業の誘致を積極的に行い、国内の雇用創出にも取り組んでいますが、問題はなかなか改善されないのが現状です。


-貧困をなくすために- ~アクセスの活動~
アクセスはこうした貧困を根絶するために社会の弱者である子ども、青年、女性の三層を重点的に支援しています。活動を行うに際、企業との連携促進、フェアトレード事業の拡充はアクセスが力を入れている分野です。
アクセスは近畿ろうきんと連携し、預金した際に顧客に渡す粗品の費用をフィリピンの子どもたちの給食支援に充てる「心のそしな」プロジェクト*を実施しています。

このプロジェクトは2010年に60人の子どもたちへの給食支援を実現させましたが、2012年には140人の子どもたちへと対象が広がり、さらに学校運営の支援も行えるようになりました。このプロジェクトが外部から評価を受けたことで**、企業のイメージアップ向上、預金者の獲得、そしてアクセスというNGO団体の信頼向上にもつながりました。また、アクセスでは2000年に学生ボランティアがフィリピンでフェアトレード事業を立ち上げ、帰国後も日本から継続的に支援(開発、販売など)を行うフェアトレード事業部を発足しました。この事業の目的は、「自分が働いたお金で子どもを学校に行かせたい」と願う女性が、フェアトレードを通じて経済的な自立を達成することです。多くの学生ボランティアが活動に参加してくれていますが、基礎知識・経験不足からくる失敗もあります。今後、経営戦略やマーケティングの強化、在庫管理、国内販路の拡大、商品開発を促進するうえで、社会人がもつ知識・スキルが必要になると考えます。
貧困をなくすのは、簡単なことではありません。しかし、現状を変えることを決意し、実践し

ていくことによって歴史は変わってきました。野田さんは私たちの小さな行動のひとつひとつが、問題解決につながると話されました。「より多く、より新しく」という価値観が優先されがちな世の中ですが、それが"本当の豊かさ"とは限りません。自分にとっての"本当の豊かさ"とは何かを考え、それに基づいて自分たちのライフスタイルを見直し、貧困を生みださない暮らし方を考え、実践していく必要があるのではないでしょうか。


* 「心のそしな」は、近畿ろうきんへの預金(定期預金・財形・エース預金)に対する粗品分のお金をフィリピンの子どもたちの給食として届けるプログラムです。

**第8回パートナーシップ大賞「グランプリ」を受賞しました。「パートナーシップ大賞」は、社会が大きな変革を迫られている中、NPOと企業が連携して事業を行うことにより新しい市民社会・新しい公共の実現に寄与することをめざし、NPO法人パートナーシップサポートセンターが2002年に創設したものです。「心のそしなプロジェクト」は社会的にも注目度の高い事業です。

日本:メルボルンの小学校と遠隔授業で「電池教室」を実施

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2012112922.jpgパナソニック(株)エナジー社は、11月の7・14・21日の3回に分けてメルボルンのValkstone Primary Schoolの6年生3クラス、67人を対象に遠隔授業による電池教室を実施しました。PRチームの社員が講師となり、授業の内容を現地校の日本人の先生に通訳していただき学校長、教頭先生を含め現地の先生にもサポートいただきながら授業を進めました。

同校では、テレビ会議を利用した授業で乾電池づくりを体験することで日本語と科学への関心をより向上させたいとの思いからPRチームに遠隔授業の要望があり、河内長野市立教育メディアセンターの協力を得て実現しました。
オーストラリアでは日本語教育に重点が置かれていて、小学校を含めて大多数の学校で学習科目として取り入れられていることから今回の授業の中では、現地校の先生が日本語を織り交ぜながら理科の学習と共に日本語の学習も実施しました。

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  生徒はゴーグル、マスク、手袋、スモック着用で安全作業     エナジー社のスタジオから遠隔授業をするPRチームの講師


教室は、1時間授業として実施。冒頭に電池の種類、特長などクイズも交えて電池の一般的な知識とエナジー社の概要について紹介した後、オリジナルの乾電池づくりを体験してもらいました。
オーストラリアでは職場安全、衛生面の法律で、二酸化マンガンの取り扱いに際しては、ゴーグル、マスク、スモック、手袋などを着用することが決まっていて、教室当日は全員がゴーグル、マスク、スモック、手袋着用で実施しました。
生徒達は熱心に授業に参加し、楽しみながら電池について学習。日本からのPRチーム社員講師の授業を直接画面で受けることができて、とても感激した様子でした。完成したオリジナルの乾電池に豆球が点灯した時は全員から歓声があがりました。最後に全員で記念写真を撮り、乾電池を手にした生徒達は「最高の経験だった。すごく良かった。楽しかった。また体験したい」など、電池教室の感想を話してくれました。

また、通訳を担当していただいた先生からは「今までにしたことのない貴重な体験をさせていただき、子供たちは大変喜んでいました。子供たちが夢中に生き生きと電池づくりを楽しむ様子を嬉しく見守ることができました。この様な授業を考案し実施いただきましたこと心より感謝いたします」とお礼のメッセージが届きました。

なお、今回のValkstone Primary Schoolに続いて、来年1月以降に、他の2つの小学校でも電池教室を開催する予定です。

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                                                                   2回目のクラスの集合写真

《関連サイト》

パナソニック(株)エナジー社

パナソニックキッズスクール 

 

 

 


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