Teachers'セミナー    ~ 京都市教育委員会 ~

学び支援

2018.10.16

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パナソニックでは、2015年に「オリンピックとパラリンピックを題材とした教育プログラム」を独自開発し、学校への提供を開始しました。また、2016年度からは、新たに学校での教育活動を支援する教員向けの研修「Teacher's セミナー」をスタート。
今回は、京都市教育委員会主催の「オリンピック・パラリンピック教育実践研究校」説明会として
実施いたしました。以下、詳しく紹介していきます。


《概  要》
研修タイトル: 「オリンピック・パラリンピック教育実践研究校」説明会
活用プログラム:  オリンピックとパラリンピックを題材にした教育プログラム
            プログラム② 「多様性と国際理解」、またプログラム①、③、④
日    時: 2018年8月29日 (水) 15:00~17:00
場    所: 京都市総合教育センター
参 加 者: 京都市中学校 教員9名


京都市では、東京2020大会に向け、市内の中学校でオリンピック・パラリンピック教育を2016年度から実施しており、京都市内8地域から1校ずつ中学校を推進校として選出しています。「オリンピック・パラリンピック教育」を題材として活用することで、既存の学習活動の目標達成を補助する素材として、うまく組み込むことを推奨しています。 今回は、2学期以降に授業実施を控えた先生方に集まっていただき、パナソニックのプログラムの紹介や他校の先生の事例紹介、教材を活用した授業の検討ワークを行いました。

        

京都市では東京2020大会を契機に、海外からの観光客の更なる増加が予想されます。子どもたちにとっては「おもてなし」を考えるよい学習機会になると考えられることから、今回はプログラム②「多様性と国際理解」の体験を中心に、各プログラムの紹介を行いました。
まず、海外からの留学生を「おもてなし」するために、その国の習慣・文化などについて調べ、自分たちとの「違い」を尊重し、心地よく迎え入れるために大切なことを考えます。
今回は、「留学生が担当のクラスに来たら」という設定でワークを行いました。中国の留学生の担当となった先生は、「漢字一つとっても、似たような字で全く意味が違う。思い込みだけで接しないようにしたい」と話していました。

          

現京都市教育委員会の島さやか先生より、京都市立桂中学校在籍当時に実施した、授業実践事例を紹介いただきました。
まず、プログラム①の映像教材を視聴、大会には様々な人が想いを持ち関わっていることを学び「人」に注目させます。その後、東京1964大会で普及した「ピクトグラム」を例に多様な人々に分かりやすく伝えるという「いたわりの視点」を例にあげ人権学習につなげました。
次にプログラム④を活用した授業やワークをアレンジした「カリキュラム・マネジメント」の事例紹介ありました。学校に車椅子バスケの選手が来ることになり、車椅子バスケを体験するだけでなく効果的に子ども達に印象付けるために道徳と組み合わせて4時限の授業を行いました。

●実施カリキュラム

①道徳教育:プログラム④ワーク活用 :修学旅行直前に足を骨折。行くか?行かないか?を生徒に質問。 「迷惑がかかるから行かない」・「友達に手伝ってもらい行く」など、どちらも半々。

・次に旅行内容を具体的にしらせた。ラフティング→宿泊→東京でグループ行動→遊園地観光等。行かないが増加。

②人権教育 :車椅子バスケ選手によるデモンストレーションとバスケ選手の体験を聞く。バスケに打ち込み絶望を乗り越えたという前向きな話。

③道徳教育: 修学旅行直前に足を骨折。 行くか?行かないか?再度生徒に質問。行くという人が増えた。     ※バスケ選手の前向きな話を聞き心がゆれた。

このよう授業の事例が紹介されました。参加した先生方は話に聞き入り、熱心にメモを取っていました。

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学校での授業実施を想定して、活用したいプログラムごとにグループに分かれ、どのような授業ができそうか検討しました。プログラム③「テクノロジー&イノベーション」を選んだ先生は担当教科の理科で、「中学3年生に「科学技術と人間」の単元で活用したい」と話すなど、各先生が自校の教科・学習活動を念頭に、どのように教材を取り入れて授業できるか意見を交換し、アイディアの共有を行いました。 また、プログラム②を実施したあと、修学旅行で「パナソニックセンター東京」に訪問するなど、幅広く活用している事例も紹介し、これから実施する授業に向けて、イメージを膨らませました。

京都市教育委員会の畑中先生は「オリンピック・パラリンピックという題材を既存の学習活動に授業に組み込む経験を通して、これから求められる「カリキュラム・マネジメント」や「資質・能力育成」について考え、実践できる機会になれば嬉しい」と話していました。 最後に、京都市教育委員会の皆様、参加した京都市の先生。ありがとうございました。

<関連サイト>
パナソニックのオリンピックとパラリンピックに関する教育支援

http://www.panasonic.com/jp/corporate/sustainability/citizenship/child/education.html

動画でわかる「教育プログラム」概要

http://channel.panasonic.com/jp/contents/17959/

パナソニックの企業市民活動

http://www.panasonic.com/jp/corporate/sustainability/citizenship.html

パナソニックセンター東京の「オリンピックやパラリンピックに関するイベント情報」

http://panasonic.co.jp/center/tokyo/event/all/index.html#alc